2月14日(日) 京都11R 京都記念(G2) 芝2200m
【過去10年のデータから(JRA)】
ビッグタイトルに照準を合わせた一線級の古馬が激突
過去10年の優勝馬10頭のうち、4頭が同年のJRA・GI を制している。2010年の優勝馬ブエナビスタはヴィクトリアマイルと天皇賞(秋)を制し同年のJRA賞年度代表馬に輝いた。また、2013年の優勝馬トーセンラーがマイルチャンピオンシップでGI 初制覇。昨年の優勝馬ラブリーデイは宝塚記念と天皇賞(秋)を勝って、JRA賞最優秀4歳以上牡馬のタイトルを獲得した。ちなみに、過去10年の京都記念で2~6着となった馬からも、同年のJRA・GI を制した馬が計6頭出ている。現役トップクラスの実力馬が集まる注目の一戦を制し、主役候補の一角として春のGI シリーズに駒を進めるのはどの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。
当レースと近い距離のGI で好走経験のある馬が中心
過去10年の3着以内馬延べ30頭中、2006年2着のサクラセンチュリー、同3着のマーブルチーフ、2010年2着のジャガーメイルを除く27頭は、JRAの芝2000~2500mのGI・JpnI で9着以内に入った経験がある馬だった。なお、前述のジャガーメイルには、2008年の香港ヴァーズ(G1、シャティン・芝2400m)で3着となった経験があった。まずは、芝2200m前後のGI での実績をチェックしておきたい。
前年以降にGI やGII で好走経験のある馬が優勢
過去10年の3着以内馬延べ30頭中28頭は、前年以降にJRAのGI・JpnI またはGII・JpnII で4着以内に入った経験がある馬だった。一方、その経験がなかった馬は連対例がなく、3着内率も5.0%にとどまっている。たとえ実績上位でも、前年の年明け以降にGI やGII で上位争いをしていない馬は評価を下げるべきだろう。
基本的には前走好走馬が強い
過去10年の3着以内馬延べ30頭中16頭は、前走の着順が「3着以内」だった。該当馬は3着内率も38.1%と比較的高い。どちらかと言えば前走で上位争いをしていた馬が強いレースである。
ただし、前走の着順が「4着以下」だった馬のうち、そのレースが「JRAか海外のGI」だった馬は3着内率39.1%と優秀な好走率をマークしている。前走が国内外のビッグレースだった馬は、巻き返す可能性もそれなりに高いと見てよさそうだ。
前走との間隔が詰まっている馬は割り引き
過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭は、前走との間隔が「中5週以上」だった。一方、「中4週以内」だった馬は連対例がなく、3着内率も6.8%にとどまっている。臨戦過程を比較する際は、前走との間隔に余裕がある馬を重視すべきだろう。