カテゴリ: 予想ポイント

214() 京都11R 京都記念(2) 2200m

 

京都記念

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

ビッグタイトルに照準を合わせた一線級の古馬が激突

過去10年の優勝馬10頭のうち、4頭が同年のJRA・GI を制している。2010年の優勝馬ブエナビスタはヴィクトリアマイルと天皇賞(秋)を制し同年のJRA賞年度代表馬に輝いた。また、2013年の優勝馬トーセンラーがマイルチャンピオンシップでGI 初制覇。昨年の優勝馬ラブリーデイは宝塚記念と天皇賞(秋)を勝って、JRA賞最優秀4歳以上牡馬のタイトルを獲得した。ちなみに、過去10年の京都記念で2~6着となった馬からも、同年のJRA・GI を制した馬が計6頭出ている。現役トップクラスの実力馬が集まる注目の一戦を制し、主役候補の一角として春のGI シリーズに駒を進めるのはどの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

 

当レースと近い距離のGI で好走経験のある馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中、2006年2着のサクラセンチュリー、同3着のマーブルチーフ、2010年2着のジャガーメイルを除く27頭は、JRAの芝20002500mのGIJpnI で9着以内に入った経験がある馬だった。なお、前述のジャガーメイルには、2008年の香港ヴァーズ(G1、シャティン・芝2400m)で3着となった経験があった。まずは、芝2200m前後のGI での実績をチェックしておきたい。


K1
 

前年以降にGI GII で好走経験のある馬が優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭中28頭は、前年以降にJRAのGIJpnI またはGIIJpnII で4着以内に入った経験がある馬だった。一方、その経験がなかった馬は連対例がなく、3着内率も5.0%にとどまっている。たとえ実績上位でも、前年の年明け以降にGI GII で上位争いをしていない馬は評価を下げるべきだろう。


K2
 

基本的には前走好走馬が強い

過去10年の3着以内馬延べ30頭中16頭は、前走の着順が「3着以内」だった。該当馬は3着内率も38.1%と比較的高い。どちらかと言えば前走で上位争いをしていた馬が強いレースである。


K3
 

ただし、前走の着順が「4着以下」だった馬のうち、そのレースが「JRAか海外のGI」だった馬は3着内率39.1%と優秀な好走率をマークしている。前走が国内外のビッグレースだった馬は、巻き返す可能性もそれなりに高いと見てよさそうだ。


K4
 

前走との間隔が詰まっている馬は割り引き

過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭は、前走との間隔が「中5週以上」だった。一方、「中4週以内」だった馬は連対例がなく、3着内率も6.8%にとどまっている。臨戦過程を比較する際は、前走との間隔に余裕がある馬を重視すべきだろう。

K5
 

214() 東京11R 共同通信杯(3) 1800m

 

共同通信杯

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

クラシック戦線の主役に躍り出よ

近年の連対馬の中で、2012年の勝ち馬ゴールドシップは皐月賞と菊花賞を優勝し、同年の2着馬ディープブリランテは日本ダービーを制覇。2014年の勝ち馬イスラボニータは皐月賞を勝ち、2015年2着のドゥラメンテは皐月賞、日本ダービーの二冠制覇を果たし、このレースをステップに日本競馬を代表するスターホースの座へ駆け上がった。今年もクラシック戦線の主役となるべき馬がこのレースから誕生するのか? 目が離せない戦いを前に、過去10年の結果からレースの傾向を分析する。

 

上位人気馬は確実にチェックすべし

過去10年の単勝人気別成績をまとめると、優勝馬10頭中8頭、連対馬20頭中15頭が「1~3番人気」の支持を受けた馬だった。それに対し、「4番人気以下」からは連対馬が5頭しか出ておらず、好走率でも「1~3人気馬」とは大きな差がある。今年も上位人気馬は、しっかりチェックしておいた方がよいだろう。


K1
 

過去の単勝オッズにも注目

過去10年の出走馬について、過去に出走したJRAのレースでの最低単勝オッズ別に成績を調べてみると、「1.02.0倍」の支持を受けた経験のある馬が、40%を超える3着内率をマークするなど、好走率で他のグループを圧倒している。過去に出走したJRAのレースで、ファンから圧倒的な支持を受けた経験のある馬は、このレースでも注目すべき存在となりそうだ。


K2
 

過去の最低着順にも目を光らせろ

過去10年の出走馬について、過去に出走したJRAのレースでの最低着順別に成績を調べると、最低着順が「1~4着」だったグループと、「5着以下」のグループでは、好走率に大きな差が見られる。デビュー以降、大崩れしていない安定感のある馬を重視したいところだ。

K3
 

213() 東京11R クイーンカップ(3) 1600m

 

クイーンカップ

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

桜花賞やオークスを目指すヒロイン候補たちがしのぎを削る一戦

昨年のクイーンCを制したのは、単勝オッズ4.4倍の2番人気に推されたキャットコインだった。以前からこのレースは上位人気馬が強く、単勝5番人気以下で優勝を果たしたのは、2001年のサクセスストレイン(単勝11番人気)が最後で、2002年以降の優勝馬14頭中11頭は単勝2番人気以内の馬だ。今年も前評判の高い素質馬が期待に応えるのだろうか。それとも、意外な伏兵馬が制して3歳牝馬クラシック戦線の主役候補に躍り出るのだろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

 

距離適性に注目

過去10年の3着以内馬31頭中25頭は、JRAの芝16001800mのレースで優勝経験がある馬だった。一方、その経験がなかった馬は優勝例がなく、3着内率も8.1%にとどまっている。ダートのレースや芝1500m以下、芝2000m以上のレースでしか優勝経験がない馬は過信禁物と見るべきだろう。


C1
 

オープン馬が強い

過去10年の3着以内馬31頭中19頭は、JRAの500万下から上のクラスのレースで優勝経験がある馬だった。該当馬は3着内率33.9%と好走率も比較的高い。既にオープンクラス入りを果たしている馬が強いレースと考えて良さそうだ。


C2
 

なお、JRAの500万下から上のクラスのレースで優勝経験がなかった馬のうち、年明けの中山開催の芝1600mで行われるようになった2009年以降のフェアリーSで2着となった経験があった3頭(2010年1着のアプリコットフィズ、2013年1着のウキヨノカゼ、2014年3着のニシノアカツキ)はそれぞれ当レースで3着以内に好走したものの、その他の馬は優勝例がなく、3着内率も9.1%にとどまっている。新馬や未勝利でしか優勝経験がなく、フェアリーSでも優勝争いに絡めなかった馬は評価を下げるべきだろう。


C3
 

下級条件で大敗した経験のある馬は不振

過去10年の連対馬20頭中、2006年1着のコイウタを除く19頭は、JRAの500万下、未勝利、新馬で4着以下に敗れた経験がない馬だった。一方、その経験があった馬は3着内率5.6%と低調な成績に終わっている。過去に条件クラスで大敗した経験がある馬は割り引きが必要だ。


C4
 

年明け以降に出走経験のある馬は要注意

2010年以降の過去6回に限れば、年明け以降にフェアリーS以外のレースに出走経験のあった馬は連対例がなく、3着内率も5.3%にとどまっている。2009年以前は年明け以降のレースに出走経験がある馬の好走例も少なくなかったが、近年の傾向を重く見るなら、年明け以降にフェアリーS以外のレースに出走していた馬は評価を下げるべきだろう。

C5
 

27() 京都11R きさらぎ賞(3) 1800m

 

きさらぎ賞

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

クラシック戦線での飛躍を目指せ

きさらぎ賞が行われるのは2月初旬で、3歳クラシック戦線の第一関門となる桜花賞、皐月賞までは2か月ほどの間隔となるため、近年はこのレースからクラシック本番へ直行する馬も多い。過去10年の優勝馬を振り返ると、2006年の優勝馬ドリームパスポートは皐月賞2着→日本ダービー3着、2007年の優勝馬アサクサキングスと2009年の優勝馬リーチザクラウンは日本ダービーで2着と、クラシックに向けて注目度の高い一戦だ。

 

上位人気馬のオッズに注目

過去10年の単勝オッズ別成績を調べてみると、「4.9倍以下」の支持を受けた馬が好成績。しかし、「5.06.9倍」のエリアは勝率・連対率が低く、続く「7.0倍~9.9倍」の方が高い数値をマークしている。「10倍以上」のエリアは好走率で見劣るが、3着馬が6頭出ている点には注目できそうだ。


K1
 

前走3着以内馬が断然

過去10年の前走の着順別成績を調べてみると、きさらぎ賞で連対した馬はすべて前走で5着以内に入っていた。なかでも、3着以内だった馬が好走率で上位の数値をマークしている。ちなみに、前走が「1着」だった37頭のうち3着以内に入った14頭は、「オープン特別」、「500万下」、「未勝利」のいずれかに出走しており、新馬を制して臨んだ“1戦1勝”の馬は6頭いたが、すべてが4着以下に敗れている。


K2
 

2月、3月生まれが優勢

過去10年の出走馬の成績を誕生月別に分類してみると、好走率で上位になっているのは「2月」・「3月」生まれの馬で、「4月以降」に生まれた馬は2011年のトーセンラー、2015年のルージュバックの2頭(ともに「4月」生まれ)が優勝しているものの、好走率では「2月」・「3月」生まれの馬を下回っている。また、「1月」生まれの馬は該当馬が5頭と少ないが、3着以内に入ったのは2015年3着のアッシュゴールドのみとなっている。


K3
 

単勝2~4番人気での勝利実績に注目

過去10年のきさらぎ賞では、過去に単勝2~4番人気で勝利したことがある馬が2011年を除き毎年連対している。ちなみに、該当馬が連対しなかった2011年は、3着に入ったのがこの条件に該当する後の三冠馬オルフェーヴルだった。


K4
 

当レースまで同じ騎手が騎乗し続けている馬が3連勝中

きさらぎ賞では、デビュー戦からずっと同じ騎手とコンビを組んでいる馬が3連勝中だ。若駒同士のレースだけに、乗り慣れた騎手が騎乗するほうが好結果を生むことが多いようだ。


K5

27() 東京11R 東京新聞杯(3) 1600m

 

東京新聞杯

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

GI と同じ舞台で行われるマイル重賞

昨年の東京新聞杯で重賞初制覇を飾ったヴァンセンヌは、4か月後に行われたGI・安田記念で、優勝馬モーリスとタイム差なしの2着に入った。また、2014年の優勝馬ホエールキャプチャは、2012年と2013年のヴィクトリアマイルで連対を果たしていた馬である。東京新聞杯は、同じ東京・芝1600mで行われるビッグレースと密接な関わりがあると言えるだろう。なお、2007年のスズカフェニックスを最後に単勝1番人気馬が連敗中で、昨年も3連単で155940円の高額配当が飛び出すなど、波乱の決着となる年も珍しくない。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

 

好走馬の中心は前走6着以内馬

過去10年の3着以内馬延べ30頭中24頭は、前走の着順が「6着以内」だった。一方、「7着以下」だった馬は優勝例がなく、3着内率も9.0%にとどまっている。臨戦過程を比較する際は、前走の着順を素直に評価したい。


T1
 

内寄りの馬番が好成績

過去10年の3着以内馬延べ30頭中19頭は、馬番が「1~7番」だった。該当馬の3着内率は27.9%に達しており、「816番」だった馬の12.4%を大きく上回っている。どちらかと言うと内枠の相性がいいレースだ。


T2
 

コース適性の高さに注目

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも東京・芝14001800mで行われた特別レースで連対経験のある馬だった。一方、その経験がなかった馬は連対率が4.1%にとどまっている。東京競馬場の芝1600m前後のレースでこれといった実績がない馬は、過信禁物と見るべきだろう。


T3
 

近年は距離適性の高い馬が堅実

2010年以降過去6年の3着以内馬18頭中、2013年の2着馬ダイワマッジョーレを除く17頭は、4大場(東京、中山、京都、阪神)で行われた1600万下から上のクラス、かつ芝1600mのレースで優勝経験のある馬だった。該当馬は3着内率29.8%と好走率も高い。2009年以前は前記した条件に該当しない馬の好走例も少なくなかったが、近年は今回と同じ芝1600mのレースに十分な実績のある馬が優勢だ。


T4

131() 京都11R シルクロードステークス(3) 1200m

 

シルクロードS

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

スプリント戦線の大舞台へと夢を紡げ

過去10年の優勝馬の中で、同年の高松宮記念を勝利したのは2008年のファイングレインだけだが、2012年のロードカナロアは同年秋のスプリンターズSでGI 初制覇を果たし、2014年のストレイトガールは翌年のスプリンターズSを優勝している。ハンデキャップレースということもあり、レースそのものの見応えも十分だが、今後の短距離界の勢力図を展望する一戦としても楽しみは尽きない。今回は、過去10年の結果を元にレースの傾向を分析する。

 

近走で好走している馬が強い

過去10年の出走馬について、過去3走で3着以内に入った回数別に成績を調べると、過去3走とも3着以内に入っていた「3回」組が好走率でトップとなり、「2回」組がそれに続くなど、近走で3着以内に入っていた回数が多い馬ほど、好走率が高くなっている。このレースでは、近走で安定して上位に入っている馬に注目すべきだろう。


S1
 

GI を除く直近のレースでの単勝人気は要チェック

また、過去10年の出走馬について、直近で出走したGI 以外のレースでの単勝人気別に成績を調べると、直近で出走したGI 以外のレースで「1番人気」に支持されていた馬が勝率33.3%をマークするなど、好走率でトップとなっている。また、それに続く「2番人気」組も3着内率38.1%をマークし、「3番人気以下」の各グループに大きな差をつけている。直近で出走したGI 以外のレースでの単勝人気は、しっかりとチェックしておいたほうがよさそうだ。


S2
 

重いハンデの馬が活躍

過去10年の負担重量別成績を調べると、「5556.5kg」と「57kg以上」の2グループが好走率で上位の数値をマークしている。しかも、2010年以降の過去6年間に限れば、12頭の連対馬すべてが前記の2グループから出ている。このレースでは、軽いハンデの馬よりも、実績を評価されて重いハンデを課された馬を狙うほうが得策と言えそうだ。


S3

131() 東京11R 根岸ステークス(3) 1400m

 

根岸S

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

多彩なメンバーが集うフェブラリーSの前哨戦

根岸Sは、春のダートチャンピオン決定戦となるフェブラリーSの前哨戦として、毎年熱戦が繰り広げられている。近年の出走馬を振り返ると、マイルから中距離を主戦場とする馬や、スプリント戦線で活躍している馬、芝のGI ホースの参戦もあり、多彩なメンバーが集う見どころの多い一戦だ。ここでは過去10年の結果から、好走馬の手掛かりを掴むべく、レースの傾向を分析する。

 

前走の成績は要チェック

過去10年の出走馬が直近で出走していたダート1800m以下のレースでの着順と、そのレースで2着以下に敗れていた馬の場合は勝ち馬とのタイム差別にも成績をまとめると、連対馬20頭中19頭は前走で「1着」か、2着以下に敗れていたものの勝ち馬とのタイム差が「0秒4以内」だった。好走率でも前記の2グループが他を圧倒している。直近のダート1800m以下のレースでの成績は、しっかりとチェックした方がよさそうだ。


N1
 

真ん中寄りの馬番が勝率・連対率でリード

過去10年の馬番別成績を、馬番を4つごとに区切って集計してみると、3着内率では大きな偏りは見られないが、勝率と連対率では「5~8番」と「9~12番」という真ん中寄りの2グループがリードしている。2013年から3年連続で「5~8番」の馬が優勝しており、近年は真ん中寄りの馬番に入った馬の好走が目立っている。今年もこの傾向が続くのか、気になるところだ。


N2
 

単勝4番人気以下の馬に注目

過去10年の単勝人気別成績を調べると、「1~3番人気」の好走率がそれほど高いものではなく、「4、5番人気」が3着内率50.0%と、「1番人気」に並ぶ数値をマークしている点が目立っている。3着以内馬の数では30頭中20頭が「4番人気以下」の馬で、そのうち10頭が「6番人気以下」の馬となっている。下位人気馬の台頭には注意しておきたいところだ。


N3

124() 中京11R 東海ステークス(2) 1800m

 

東海S

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

フェブラリーSの重要な前哨戦

東海Sは、約1か月後に行われる春のダート王決定戦・フェブラリーSの重要な前哨戦に位置付けられている。例年、地方競馬を含めたダート重賞戦線で実績を残してきた実力馬や、今後の重賞戦線での活躍を目指す馬の参戦もあり、非常に見どころの多い一戦になっている。今回は、開催時期が1月に移された2013年以降過去3年の東海Sと、2006年から2012年のこの時期に京都・ダート1800mで行われていた平安Sの結果を参考に、好走馬に共通する傾向を探っていく。

 

5歳馬と7歳馬が活躍

開催時期が1月に移された2013年以降過去3年の東海Sと、2006年から2012年のこの時期に行われていた平安Sの結果をまとめ、その年齢別成績を調べてみると、「5歳」馬の成績がもっとも良く、5頭の連対馬が出ている「7歳」馬も上々の成績となっている。また、過去3年の東海Sだけの年齢別成績を見てみると、3着以内馬9頭中7頭が「5歳」馬か「7歳」馬で、「6歳」馬は13頭出走して1頭も3着以内に入っていない。


T1
 

前走のレース別成績は?

過去3年間の東海S出走馬の前走のレース別成績を調べてみると、前走が「チャンピオンズC(ジャパンカップダートの名称で行われた2013年を含む)」、「東京大賞典」だった馬が好成績となっている。この2レースから臨んだ馬が3着以内馬9頭中6頭を占め、残る3頭は「オープン特別、1600万下」から臨んだ馬だが、そのうち2頭は関東で行われたレースからの臨戦馬だった。


T2
 

実績馬が優勢

東海Sは、GI GII を勝った実績がある馬の負担重量が多くなる「別定重量」で行われているが、過去3年とも負担重量が「57kg以上」だった馬が優勝し、「56kg」だった馬が2着に入っている。優勝馬3頭には、JRAのGI か地方競馬で行われたJpnI を優勝した実績があり、2着馬延べ3頭には、JRAの重賞を優勝した実績があった。今年も、格の高いレースを優勝した実績のある馬には、注目が必要だろう。


T3
 

近走の成績をチェック

東海Sでは「3走前までに、GIII で5着または6着に入っていた」という馬が好相性。過去3年の2着馬は、すべてこの条件に該当していた。今年も出走各馬の近走成績をチェックしておくことをおすすめしたい。


T4

124() 中山11R アメリカジョッキークラブカップ(2) 2200m

 

アメリカジョッキークラブカップ

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

GIクラスの古馬がいち早く激突する波乱含みの一戦

過去10年のアメリカジョッキークラブC優勝馬のうち、2007年のマツリダゴッホは同年12月に有馬記念を、2011年のトーセンジョーダンは同年10月に天皇賞(秋)を勝った。また、2012年の優勝馬ルーラーシップも、同年4月に香港のクイーンエリザベス2世Cを制している。今年の当レースも2016年の古馬中長距離戦線を占ううえで、重要な意味を持つレースとなりそうだ。なお、2008年以降の過去8回中4回は、3連単が1000倍を超える高額配当決着となっている。既にビッグレースで好走経験がある実績馬はもちろん、このレースをきっかけにGI 戦線への進出を目論む新興勢力にも注目すべきだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

 

重賞での連対経験がポイント

過去10年の連対馬延べ20頭中、2007年1着のマツリダゴッホ、2014年2着のサクラアルディートを除く18頭は、JRA重賞で連対経験がある馬だった。条件クラスやオープン特別のレースでしか連対経験がない馬は評価を下げるべきだろう。


A1
 

なお、前年以降にJRA重賞で連対経験があった馬は、3着内率35.7%とより高い好走率をマークしている。前年以降に重賞で連対を果たしている馬は信頼できそうだ。


A2
 

前走の格も重要

過去10年の連対馬延べ20頭中、2007年1着のマツリダゴッホ、2012年2着のナカヤマナイトを除く18頭は、前走が「JRA重賞」だった。条件クラスやオープン特別のレースを経由してきた馬は苦戦する可能性が高いと見るべきだろう。


A3
 

なお、前走の条件が「JRA重賞」以外のレースだった馬のうち、そのレースで「2着以下」に敗れていた馬は連対例がなく、3着に入ったのも2014年のフェイムゲームだけだ。前走が条件クラスやオープン特別のレースだった馬の中で、2着以下に敗れていた馬はさらに評価を下げた方がよさそうだ。


A4
 

内外極端な枠に入った馬は不振

過去10年の連対馬延べ20頭中16頭は、枠番が「3~6枠」だった。一方、「1、2枠」の馬は連対率3.8%、「7、8枠」の馬も連対率7.3%と、それぞれ低調な成績に終わっている。内外極端な枠に入った馬ではなく、真ん中付近の枠に入った馬を重視すべきかもしれない。


A5
 

馬格のない馬は割り引き

過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は、前走の馬体重が「480kg以上」だった。一方、「480kg未満」だった馬は優勝例がなく、3着内率も8.9%にとどまっている。ちなみに、前走の馬体重が470kg未満だった馬は〔0・0・1・29〕、460kg未満だった馬は〔0・0・0・16〕と、より苦戦している。馬体重が比較的軽い馬は評価を下げるべきだろう。


A6

117() 京都11R 日経新春杯(2) 2400m

 

日経新春杯

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

関西圏で唯一のハンデキャップGII

日経新春杯は、関西圏で年明け最初に行われる芝・中長距離の重賞で、例年出走メンバーのレベルも高く、その年の芝・中長距離路線を占ううえで非常に重要な一戦だ。また、ハンデキャップ競走とあって、出走各馬の力量比較だけでなく、各馬に課されたハンデも、予想のファクターになってくる。今年はどのような結果になるのだろうか。まずは過去10年の結果をもとに、データを見ていくことにしよう。

 

若い世代が優勢

過去10年の年齢別成績を調べると、勝率・連対率・3着内率は、すべて「4歳」馬がもっとも高く、年齢が高くなるにつれて数値が低くなっている。「6歳」と「7歳」の馬からは優勝馬と2着馬が1頭ずつ、「8歳以上」の馬からは3着以内馬が1頭も出ていない。このレースは、若い世代が優勢なようだ。


N1
 

伏兵馬の台頭には要注意だが

過去10年の単勝オッズ別成績を調べると、「3.9倍以下」の支持を得た馬は、3着内率72.7%と好成績で、「5.09.9倍」のエリアも3着内率47.8%と高い数値をマークしている。それに対し、「4.04.9倍」の馬は、該当する7頭のうち3着以内に入ったのが1頭だけと、苦戦しているのは気になるところだ。「10.019.9倍」と「20.049.9倍」のエリアからも優勝馬が出ているが、好走率はいまひとつの数値となっている。なお、「50倍以上」の馬からは連対馬が出ていない。


N2
 

内寄りの馬番が好成績

過去10年の馬番別成績をチェックしてみると、好走馬を多く送り出しているのは内寄りの馬番で、「1318番」からは連対馬が出ていない。優勝馬に限れば、10頭中7頭が「1~4番」の馬となっている。このレースでは、内寄りの馬番に入った馬を重視したい。


N3
 

前走の着順に要注目

過去10年の前走の着順別成績を調べると、連対馬20頭中19頭は前走で7着以内に入っていた。ただし、前走「4、5着」馬の成績はいまひとつ。好走率では「1~3着」の各グループが「4着以下」の各グループを大きく上回る数値をマークしている。


N4
 

重賞での着順にも要注目

過去10年の日経新春杯では、「4走前までに重賞で5、6着に入っていた」という馬が2007年を除いたすべての年で連対している。該当するレースでの各馬の単勝人気や出走していたレースの格はさまざまだが、今年もこのような戦歴を持っている馬がいないかどうか、チェックしておいたほうがいいかもしれない。


N5

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