1月24日(日) 中山11R アメリカジョッキークラブカップ(G2) 芝2200m
【過去10年のデータから(JRA)】
GIクラスの古馬がいち早く激突する波乱含みの一戦
過去10年のアメリカジョッキークラブC優勝馬のうち、2007年のマツリダゴッホは同年12月に有馬記念を、2011年のトーセンジョーダンは同年10月に天皇賞(秋)を勝った。また、2012年の優勝馬ルーラーシップも、同年4月に香港のクイーンエリザベス2世Cを制している。今年の当レースも2016年の古馬中長距離戦線を占ううえで、重要な意味を持つレースとなりそうだ。なお、2008年以降の過去8回中4回は、3連単が1000倍を超える高額配当決着となっている。既にビッグレースで好走経験がある実績馬はもちろん、このレースをきっかけにGI 戦線への進出を目論む新興勢力にも注目すべきだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。
重賞での連対経験がポイント
過去10年の連対馬延べ20頭中、2007年1着のマツリダゴッホ、2014年2着のサクラアルディートを除く18頭は、JRA重賞で連対経験がある馬だった。条件クラスやオープン特別のレースでしか連対経験がない馬は評価を下げるべきだろう。
なお、前年以降にJRA重賞で連対経験があった馬は、3着内率35.7%とより高い好走率をマークしている。前年以降に重賞で連対を果たしている馬は信頼できそうだ。
前走の格も重要
過去10年の連対馬延べ20頭中、2007年1着のマツリダゴッホ、2012年2着のナカヤマナイトを除く18頭は、前走が「JRA重賞」だった。条件クラスやオープン特別のレースを経由してきた馬は苦戦する可能性が高いと見るべきだろう。
なお、前走の条件が「JRA重賞」以外のレースだった馬のうち、そのレースで「2着以下」に敗れていた馬は連対例がなく、3着に入ったのも2014年のフェイムゲームだけだ。前走が条件クラスやオープン特別のレースだった馬の中で、2着以下に敗れていた馬はさらに評価を下げた方がよさそうだ。
内外極端な枠に入った馬は不振
過去10年の連対馬延べ20頭中16頭は、枠番が「3~6枠」だった。一方、「1、2枠」の馬は連対率3.8%、「7、8枠」の馬も連対率7.3%と、それぞれ低調な成績に終わっている。内外極端な枠に入った馬ではなく、真ん中付近の枠に入った馬を重視すべきかもしれない。
馬格のない馬は割り引き
過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は、前走の馬体重が「480kg以上」だった。一方、「480kg未満」だった馬は優勝例がなく、3着内率も8.9%にとどまっている。ちなみに、前走の馬体重が470kg未満だった馬は〔0・0・1・29〕、460kg未満だった馬は〔0・0・0・16〕と、より苦戦している。馬体重が比較的軽い馬は評価を下げるべきだろう。
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