1227() 中山9R ホープフルステークス(2) 2000m

 

ホープフルS

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

来春のクラシックへの登竜門

「第32回 ホープフルステークス」

ラジオNIKKEI杯2歳Sは翌年のクラシック戦線を占う出世レースとして知られていたが、2014年から中山競馬場に舞台を移し、GII に格上げのうえレース名をホープフルSに変更して行われることとなった。過去10年の優勝馬の中から4頭のクラシックホースが誕生しており、今年も来春のクラシック戦線を賑わす素質馬が出走してくることだろう。今回は、中山・芝2000mで行われていた20052013年のオープン特別・ホープフルSと、20052013年のラジオNIKKEI杯2歳S(2005年はラジオたんぱ杯2歳S)の結果を参考に、好走馬に共通する傾向を分析していく。

 

単勝人気別の傾向は?

20052013年に行われたオープン特別のホープフルS9回分の単勝人気別成績をまとめると、3着内率では「2番人気」馬が66.7%でトップに立っているのに対し、「1番人気」馬は同44.4%とやや苦戦している。下位人気馬に目を向けると、「6~9番人気」と「10番人気以下」の馬から計8頭の3着以内馬が送り出されている。


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また、20052013年のラジオNIKKEI杯2歳S(2005年はラジオたんぱ杯2歳S)の単勝人気別成績を調べると、3着内率で「1番人気」馬と「2番人気」馬が77.8%と高い数値をマークしている。その他では「4番人気」馬が3勝を挙げている点や、「6~9番人気」馬から3着以内馬が6頭送り出されている点が目立っている。昨年のホープフルSは、2番人気のシャイニングレイが優勝したが、2着には8番人気のコメート、3着には9番人気のブラックバゴが入っている。2番人気以内の馬が好走するケースが多いが、下位人気馬が上位に食い込むケースも想定しておいた方がよさそうだ。


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デビュー戦1着馬が優勢

20052013年に行われたオープン特別のホープフルS出走馬のデビュー戦の着順別成績を調べると、3着以内馬27頭中14頭をデビュー戦「1着」馬が占めており、好走率でもトップの数値をマークしている。


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また、20052013年のラジオNIKKEI杯2歳Sと2014年のホープフルS出走馬のデビュー戦の着順別成績を調べると、3着内馬30頭中17頭をデビュー戦「1着」馬が占めており、こちらもデビュー戦で勝利していた馬が優勢となっている。昨年のホープフルSも、デビュー戦を勝利して1戦1勝で臨んだシャイニングレイが優勝した。今年も、出走各馬のデビュー戦での着順はチェックしておきたい。


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500万下・オープンクラスでの実績が重要

20052013年のラジオNIKKEI杯2歳Sと2014年のホープフルS出走馬の、JRAの500万下またはオープンクラスでの最高着順別成績を調べると、「1着」「2着」の2グループが、好走率でその他のグループを引き離している。出走各馬の実績を比較する際は、JRAの500万下またはオープンクラスで連対経験のある馬を重視したい。


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