1129() 東京11R ジャパンカップ(1) 2400m

 

ジャパンカップ

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

世界が注目するビッグレース

「ジャパン・オータムインターナショナル第35回 ジャパンカップ」

過去20年のジャパンカップ優勝馬延べ20頭中、前年以降に国内外のGI で優勝経験がなかったのは、2003年のタップダンスシチーと2008年のスクリーンヒーローだけである。ちなみに、この2頭はいずれも同年10月以降にJRAのGII を制していた。国内最高額、かつ世界的に見てもトップクラスの賞金が設定されていることもあり、ワールドクラスのGI ウイナーや格の高い前哨戦を勝ち切った馬でないとなかなか優勝争いには加われないレースだ。国内外のスターホースが一堂に会する注目の一戦を制し、世界にその名を轟かせるのはどの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

 

外国馬は2006年を最後に好走例なし

過去10年の3着以内馬延べ30頭のうち、外国馬は2005年の優勝馬アルカセットと2006年の3着馬ウィジャボードの2頭だけで、3着内率は4.7%にとどまっている。ここ8年連続で3着以内馬が出ていないことを考えても、外国馬は評価を下げたほうがよさそうだ。


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なお、2005年の優勝馬アルカセットと2006年の3着馬ウィジャボードは、いずれも調教国がイギリスで、同年6月以降にG1 を勝っていた。外国馬を比較する際は、調教国や6月以降の戦績に注目すべきかもしれない。


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東京のGI で好走経験のある馬が中心

過去10年のジャパンカップで3着以内に入った日本馬延べ28頭中、2008年の優勝馬スクリーンヒーローと2013年の3着馬トーセンジョーダンを除く26頭は、前年以降に東京競馬場で行われたGI で4着以内に入った経験のある馬だった。経験のなかった馬は、3着内率3.4%と苦戦している。東京競馬場で好走経験がない馬はもちろん、東京競馬場ではGII GIII までしか好走経験がない馬は評価を下げるべきだろう。


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比較的若い馬が優勢

過去10年の日本馬の年齢別成績を調べると、勝率、連対率、3着内率のすべてで「4歳」馬がもっとも高く、「3歳」馬と「5歳」馬がそれに続いている。一方、6歳以上の馬は優勝例がなく、好走率も低調な水準にとどまっている。異なる世代の馬同士を比較する際は、4歳前後の比較的若い馬を重視したいところだ。


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前走の着順や単勝人気に注目

前走がJRAのレースだった日本馬のうち、そのレースの着順が「7着以下」だった馬は連対例がなく、3着内率も4.7%にとどまっている。前走で大きく負けていた馬の巻き返しはあまり期待できないと言えるだろう。


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また、前走がJRAのレースだった日本馬のうち、そのレースの単勝人気が「5番人気以下」だった馬は優勝例がなく、3着内率も7.0%にとどまっている。前走の内容を比較する際は、着順や単勝人気を重視したい。


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近年は内枠がやや優勢

過去6年の枠番別成績を調べると、「1枠」と「3枠」が3着内率でトップとなるなど、好走率で「1~3枠」が「4~8枠」を上回っている。


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なお、前年以降に東京競馬場で行われたGI で優勝経験がなかった馬に限定した枠番別成績を調べると、「4~8枠」の馬は優勝例がなく、3着内率も5.4%にとどまっている。前年以降に東京競馬場で行われたGI を制した経験がない馬を比較する際は、内枠に入った馬を特に重視した方が良さそうだ。


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