1129() 京都12R 京阪杯(3) 1200m


京阪杯


【過去10年のデータから(JRA)】


今後のスプリント戦線を展望する一戦

「第60回 京阪杯」

京阪杯は秋のスプリント王決定戦スプリンターズSの約2か月後に行われており、来春の高松宮記念へ向けたスプリント戦線の幕開け的な位置付けとなっている。近年の優勝馬を振り返ってみると、2011年のロードカナロアや、2012年のハクサンムーンなどが、このレースで重賞初制覇を飾り、その後のスプリント戦線で飛躍を果たしている。今回は、距離が芝1200mに短縮された2006年以降の過去9年間の結果から、レースの傾向に迫ってみよう。


過去2走以内の最高着順は要チェック

過去9年の出走馬の過去2走での最高着順別に成績をまとめてみると、優勝馬9頭中8頭が過去2走以内に「1着」となった経験があり、連対馬で見ると18頭中16頭は「5着以内」に入った経験があった。直近の2走で優勝した経験のある馬や、上位争いに加わっていたような実力・勢いの有無は、しっかりと確認しておきたいところだ。


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1600万下からの臨戦馬に要注目

過去9年の出走馬の前走の条件別成績を調べると、「1600万下」からの臨戦馬が好走率でトップとなっている。3着以内馬は「オープン特別」組が最も多く送り出しているが、好走率は目立った数字にはなっていない。「重賞」組は6頭が連対しているが、そのうち5頭はスワンSからの臨戦馬だった。また、前走がGI だった馬は17頭が出走して、連対したのは2007年の優勝馬サンアディユ(前走スプリンターズS)だけだ。「1600万下」を勝ち上がったばかりの馬であっても、軽視は禁物だろう。


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前走で上位人気に支持されていた馬が優勢

過去9年の出走馬の前走の単勝人気別成績を調べると、前走で「1番人気」だった馬が勝率30.8%をマークし、「2番人気」だった馬も同20.0%とまずまずの数値をマークしている。近年の結果を振り返ってみても、前走で「2番人気以内」だった馬から、2012年は唯一該当したハクサンムーンが優勝、2013年は該当馬4頭のうちアースソニックが優勝、2014年は該当馬4頭のうちアンバルブライベンが優勝と、出走頭数が少ないながらも立て続けに優勝馬が出ている。前走で上位人気に支持されていた馬がいれば、ノーマークにはできないだろう。

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