104() 中山11R スプリンターズステークス(1) 1200m

 

スプリンターズS

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

名スプリンターがしのぎを削ってきた秋のGIシリーズ開幕戦

 「第49回 スプリンターズステークス(グローバルスプリントチャレンジ)」

昨年のスプリンターズS(新潟競馬場で開催)は、単勝オッズ46.5倍で13番人気のスノードラゴンが優勝を果たし、3連単19930円の高額配当決着となった。もっとも、そのスノードラゴンは同年の高松宮記念で2着に好走していた。過去10年の優勝馬10頭のうち、2008年のスリープレスナイトと2011年のカレンチャンを除く8頭には、過去1年以内に国内外のGI で3着以内に入った経験があった。実績馬による数々の名勝負が繰り広げられてきた一戦を制し、芝短距離戦線の頂点に君臨するのはどの馬だろうか。今回は、新潟競馬場で行われた2014年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

 

同年の実績に注目

過去10年の連対馬延べ20頭中12頭は、同年のJRAのGI またはGII において連対経験のある馬だった。該当馬は連対率30.0%、3着内率35.0%と好走率でもその経験がなかった馬を大きく上回っている。年明け以降にJRAのGI またはGII で連対した実績を持っている馬は比較的信頼できるようだ。


S1
 

前走で先行していた馬は堅実

前走がJRAのレースだった馬について、そのレースでの4コーナーの通過順別に成績を調べると、前走の4コーナーを「3番手以内」で通過していた馬が3着内率40.5%をマークしているのに対し、「4番手以下」だった馬は3着内率10.5%とやや苦戦している。馬群の中団や後方からレースを進める馬よりも、先行力が高い馬を重視すべきだろう。


S2
 

6歳以上の馬は割り引き

過去10年の3着以内馬延べ30頭中22頭は、「5歳以下」の馬だった。一方、「6歳以上」の馬は3着内率9.9%とやや苦戦している。「6歳以上」の馬は過信禁物と言えそうだ。


S3
 

なお、日本馬に限定したうえで年齢別成績を調べると、「6歳以上」の馬の3着内率は7.1%にとどまっている。「6歳以上」の日本馬は特に評価を下げたい。


S4
 

前走が芝1200m以外のレースだった馬は不振

過去9年の3着以内馬延べ27頭中、2010年3着のサンカルロを除く26頭は前走で「芝1200m」のレースに出走していた。ちなみに、10年前の2005年の3着以内馬はいずれも前走で芝1600mのレースに出走していたが、それ以降は「芝1200m」のレースからの臨戦馬が圧倒的に優勢だ。


S5
 

主要な前哨戦を経由してきた馬が中心

過去4年の3着以内馬延べ12頭中、2014年2着のストレイトガール(前走・函館スプリントS)を除く11頭は、前走で「セントウルS」か「キーンランドC」に出走していた。今年もまずはこの2レースを経由してきた馬に注目すべきだろう。


S6
 

なお、前走が「セントウルS」または「キーンランドC」だった馬のうち、そのレースでの着順が「4着以内」だった馬は連対率27.3%、3着内率36.4%と比較的高い好走率をマークしている。


S7
 

また、同じく前走が「セントウルS」または「キーンランドC」だった馬のうち、そのレースでの単勝人気が「4番人気以内」だった馬も連対率29.2%、3着内率41.7%と比較的高い好走率をマークしている。近年の傾向を重視するなら、「セントウルS」または「キーンランドC」で上位人気に支持され、なおかつ上位の着順に入っていた馬に注目したい。

S8