921() 中山11R 朝日杯セントライト記念(2) 2200m

 

セントライト記念

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

秋の大舞台へ向け3歳世代の精鋭がしのぎを削る

「第69回 朝日杯セントライト記念(菊花賞トライアル)」

セントライト記念は、クラシック三冠最終戦となる菊花賞のトライアルレースで、3着までの馬に与えられる優先出走権をかけて、毎年熱戦が繰り広げられている。しかし、過去10年では、当レースをステップに菊花賞を制した馬は出ていない。ただし、2012年の優勝馬フェノーメノや、2014年の覇者イスラボニータのように、菊花賞ではなく天皇賞(秋)へと向かう馬もおり、出走各馬のこの一戦でのレース振りは、秋のGI 戦線を占う重要なヒントになり得るだろう。今回は、新潟競馬場で行われた2014年を含む過去10年のデータをもとに、レースの傾向を探ってみよう。

 

前走のレース格に注目

過去10年の前走のレース別成績を調べると、好走率でトップとなっているのは「日本ダービー」組で、「GIIJpnIIGIIIJpnIII」組が勝率と3着率でそれに次ぐ数値をマークしている。ただし、「1600万下、1000万下」組から連対馬7頭、「500万下」組から勝ち馬2頭を含む3着以内馬5頭が出ている。率の上では重賞路線を歩んできた馬が優位に立っているが、条件クラスからの臨戦馬も軽視は禁物だろう。


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直近のレースでの単勝人気にも注目

過去10年の出走馬が直近で出走していた芝のGIJpnI 以外のレースでの単勝人気別に成績をまとめると、優勝馬は10頭全て、2着馬は10頭中9頭が対象となったレースで3番人気以内に支持されていた。やはり秋のGI 戦線に駒を進めようとする馬が集う一戦とあって、GI 以外のレースに出走した際に上位の評価を受けていたような馬でないと、好走はなかなか難しいようだ。


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過去3走で敗れていたレースでの着差をチェック

過去10年の出走馬が過去3走以内に出走していたレースのうち、芝のGIJpnI を除き直近で敗戦していたレースでの勝ち馬とのタイム差別に成績を調べてみると、過去3走以内に芝のGIJpnI 以外のレースでは負けていなかった「該当レース無敗」組が好走率で断然の数値をマークしている。それ以外のグループを見ると、敗戦時の勝ち馬との着差が「0秒2以内」だった馬の成績が上位となっている。近走で芝のGIJpnI 以外のレースでは負けていない馬や、負けていたとしても着差の小さかった馬を重視したいところだ。


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