726() 中京11R 中京記念(3) 1600m

 

中京記念

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

夏のマイルシリーズ開幕戦

「第63回 サマーマイルシリーズ トヨタ賞 中京記念」

サマーマイルシリーズが創設された2012年に、中京記念は距離を芝2000mから芝1600mに短縮のうえ開催時期を3月から7月に移し、同シリーズの開幕戦として行われるようになった。2012年以降過去3年間の1、2番人気馬はすべて4着以下に敗れ、3番人気馬も3着が1回のみと波乱の決着が続いている。今回は、2012年3月から2015年3月までに中京・芝1600mで行われた2歳馬、3歳馬限定のレースを除く計44レースと、過去3年の中京記念の結果から参考になりそうなデータをピックアップしていく。

 

好位~中団からの差し馬が優勢

2012年3月から2015年3月までに中京・芝1600mで行われた2歳馬、3歳馬限定のレースを除く計44レースにおける4コーナーの通過順別成績を調べると、連対率と3着内率で「6~10番手」組がトップとなり、「2~5番手」組がそれに続いている。ちなみに、過去3年の中京記念では、4コーナーを「11番以下」で通過した馬が2勝を挙げているが、3着以内馬9頭中5頭は「6~10番手」で通過した馬だった。


T1
 

下位人気馬の軽視は禁物

2012年3月から2015年3月までに中京・芝1600mで行われた2歳馬、3歳馬限定のレースを除く計44レースにおける単勝人気別成績をまとめると、好走率で「1、2番人気」馬がやや低調な数値となっているのに対し、「3番人気」馬が勝率・連対率・3着内率のすべてで「1、2番人気馬」を上回りトップとなっている。また、「6番人気以下」から3着以内馬が42頭送り出されており、3着以内馬の約3頭に1頭は「6番人気以下」の馬という計算になる。過去3年の中京記念でも、「6番人気以下」の馬から5頭が3着以内に入っているように、このコースでは下位人気馬が上位に食い込むケースが多いようだ。


T2
 

外寄りの馬番の差し馬が活躍中

過去3年の中京記念について、前走の4コーナーの通過順別に成績を調べると、前走の4コーナーを「11番手以下」で通過していた馬が「10番手以内」で通過した馬を圧倒している。前走のレースぶりを比較する際は、「11番手以下」で4コーナーを通過していた馬を重視したい。


T3
 

また、過去3年の中京記念の馬番別成績を調べると、連対馬6頭中5頭が「1216番」の馬だった。なお、過去3年の中京記念で馬番が「1216番」だった馬の中で、前走の4コーナーを「11番手以下」で通過していた馬は〔2・2・0・4〕と半数が連対を果たしている。今年も、外寄りの馬番に入った差し馬に注目しておきたいところだ。


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