419() 中山11R 皐月賞(1) 2000m

 

皐月賞

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

三冠への夢を乗せて3歳世代の精鋭が集結

「第75回 皐月賞」

クラシック三冠の第一弾皐月賞を前に、早くも胸の高鳴りを抑えきれないファンも多いことだろう。夢の三冠制覇へと続く道のりは、この皐月賞を勝った馬にしか開けない。今回は、東日本大震災の影響により東京・芝2000mで行われた2011年を含めた過去10年の結果から、気になるレースの傾向に迫っていく。

 

デビュー戦での単勝人気に注目

過去10年の出走馬のデビュー戦での単勝人気別に成績を調べると、3着以内馬30頭中29頭はデビュー戦で単勝5番人気以内に支持されていた。連対率では、「1番人気」・「2番人気」・「3~5番人気」の間に大きな差は見られないが、3着内率では「1番人気」組が一歩抜け出している。それに対し、デビュー戦で「6番人気以下」だった馬で3着以内に入ったのは1頭だけ(2006年2着のドリームパスポート)。デビュー戦で上位人気に推されていた馬ほど、好走する可能性が高いようだ。


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前走1着馬が圧倒

前走の着順別に成績を調べると、過去10年の優勝馬10頭中9頭は前走でも「1着」だった。2、3着には前走で「2着以下」だった馬が13頭入っているが、好走率では前走「1着」馬が「2着以下」だった馬を上回っている。また、前走で「10着以下」だった馬から3着以内馬が出ていない。まずは、前走で「1着」だった馬に注目すべきだろう。


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過去3走での芝の重賞実績をチェック

過去10年の出走馬の近走の成績を調べてみると、過去3走以内に出走した芝の重賞での最高着順が「1着」だった馬から、優勝馬9頭を含む3着以内馬23頭が出ている。「2着」だった馬を含めると、優勝馬は10頭すべて、連対馬では20頭中18頭、3着以内馬では30頭中27頭が、近3走以内に芝の重賞で連対した経験を持っていた。3歳世代の有力馬が集うクラシックの大舞台だけに、近走で芝の重賞を連対しているような馬でなければ、好走するのは難しいようだ。


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近走で大敗していない馬に注目

過去10年の出走馬の成績を過去3走での最低着順別にまとめると、最低着順が「1着」、つまり直近のレースを連勝して皐月賞に臨んできた馬が、3着内率53.3%という高い数値をマークしている。その他では、「2~4着」と「5着以下」の馬の好走率に大きな開きがあり、過去3走で「5着以下」に敗れた経験がある馬は苦戦している。近走で5着以下に敗れた経験のある馬が上位に食い込む可能性はあまり高くないようだ。


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