112() 東京11R 天皇賞(秋)(1) 2000m

 

天皇賞(秋)

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

数々の伝説を紡ぎ出す秋の中距離頂上決戦!

「JRA60周年記念 第150回 天皇賞(秋)」

14番人気のヘヴンリーロマンスが優勝した2005年、ウオッカとダイワスカーレットによるハナ差の大激戦となった2008年、カンパニーが史上初の8歳馬による平地GI 制覇を果たした2009年、ジャスタウェイがその後の飛躍のきっかけとなる勝利を収めた2013年など、このレースでは数々の名勝負が繰り広げられてきた。今年も新たな伝説が生まれるのか? 胸高鳴る激闘を前に、過去10年の結果からレースの傾向を分析する!

 

前走好走馬が圧倒!

まず、前走の着順別成績から見ていくと、優勝馬は10頭中9頭が前走で「1着」か「2着」だった馬から送り出され、連対馬は20頭中19頭が前走で「5着以内」だった馬で占められていた。「3着」組の数値は振るわないものの、前走で「5着以内」に好走していた馬が、このレースでも好結果を残す傾向にあるようだ。


T1
 

前走で上位人気に推されていた馬が優勢!

また、前走の単勝人気別に成績を調べてみると、前走で「1番人気」に支持されていた馬が好走率でトップとなっている。その数値も連対率で25.6%、3着内率では38.5%と、他のグループを大きく引き離すものだ。3着内率では「2番人気」だった馬が21.7%で続いており、「5番人気以下」だった馬は10%に満たない数値となっていることからも、前走で上位人気に推されていた馬はこのレースでも引き続き注目する必要がありそうだ。


T2
 

3~5歳馬が強い!

次に年齢別成績を見ると、優勝馬10頭中9頭が「4歳」と「5歳」の馬で、連対馬20頭中19頭が「3~5歳」の馬から送り出されている。好走率では、優勝こそないものの「3歳」馬が3着内率でトップに立っており、年齢が低いほど3着内率の数値が高くなっている点は興味深い。


T3
 

また、過去10年の1着馬と2着馬は、「1着馬と2着馬が同じ年齢」か「1着馬が2着馬より高齢」という組み合わせでしか決着していないことも、覚えておいて損はないだろう。


T4
 

コース実績に注目!

さらに、東京競馬場の芝1800m以上で行われたGIJpnIGIIJpnII での最高着順別に成績をまとめると、優勝馬10頭中9頭が「2着以内」に入った実績を有していた。なかでも「1着」となった経験のある馬は連対率で36.8%、3着内率で47.4%という素晴らしい数値を叩き出している。このレースと近い条件のレースで高い実績を持つ馬は、今年もノーマークにはできないだろう。


T5