10月19日(土) 東京11R 富士ステークス(G3) 芝1600m
【過去10年のデータから(JRA)】
高額配当決着が続くGI 前哨戦!
「第16回 サウジアラビアロイヤルカップ 富士ステークス」
マイルチャンピオンシップの前哨戦に位置付けられている富士Sは、波乱の決着が多いことでも知られている。2005年以降の過去8回に限ると、単勝1番人気馬が勝ったのは2011年(エイシンアポロン)の1回だけだ。また、この2011年を除く7回は3連複が万馬券決着となっており、3連単は2005年(8万5920円)と2008年(9万6570円)、2011年(3万3270円)を除く5回で10万円を超える配当が飛び出している。波乱の原因を探って今年の展望に役立てるべく、今回は過去10年の結果からレースの傾向を分析してみよう。
臨戦課程に注目!
前走との間隔別成績を見ると、前走から「中8週以上」で出走した馬は3着内率11.3%と、「中7週以内」で出走した馬に比べ苦戦していた。休養明けで臨む馬よりも、「中7週以内」の間隔で出走している馬を重視したいところだ。
なお、前走との間隔が「中7週以内」だった馬のうち、前走の着順が「5着以内」だった馬は3着内率31.4%とより優秀な好走率をマークしていた。臨戦過程を比較する際は、前走との間隔が開きすぎておらず、そのレースで上位争いをしていた馬を高く評価したい。
キャリア豊富な馬は割り引き!?
過去10年の3着以内馬30頭中23頭は「5歳以下」の馬だった。一方、「6歳以上」の馬は3着内率9.9%と苦戦している。
また、通算出走回数別成績を見ると、「21回以上」の馬が3着内率10.3%と低調な成績に終わっていた。キャリア豊富な馬よりも、比較的キャリアが浅い馬を重視すべきかもしれない。
安田記念出走組は過信禁物!?
過去10年の3着以内馬30頭中、2003年1着のミレニアムバイオ、2009年1着のアブソリュート、2010年2着のライブコンサートを除くのべ27頭は、同年の安田記念に出走していなかった。
また、同年の安田記念に出走経験があった馬のうち、その安田記念で「10着以内」だった馬は好走例がない。該当馬の大半は上位人気に推されているが、期待に応えられる可能性はかなり低いと見るべきだろう。
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