106() 東京11R 毎日王冠(2) 1800m

 

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【過去10年のデータから(JRA)】

 

有力馬がひしめく注目レース!

 「第64回 毎日王冠」

毎日王冠は、天皇賞(秋)やマイルチャンピオンシップといった秋のビッグレースを目指す有力馬が顔を合わせる一戦。夏を休養に充てた春競馬の活躍馬が、秋の始動戦としてエントリーしてくるケースも多く、今後に向けて見逃せない戦いといえる。その一方で、過去10年で単勝8番人気以下の伏兵馬が2着以内に4頭入っており、波乱含みという側面もある。今年はどんなメンバーで、どんなレースが見られるのだろうか。まずは過去10年のデータから傾向をチェックしてみることにしたい。

 

年齢別成績に特徴あり

近年の毎日王冠は幅広い年齢の馬が活躍しているが、年齢別に成績をまとめてみると、特徴的な傾向が見つかった。連対数で上位となっている「3歳」馬と「5歳」馬は3着がゼロ。「6歳」馬は3着内率で2番手となっているが、優勝馬が出ていない。また、「7歳以上」の馬は2着がゼロというのも特徴的だ。


M1
 

伏兵陣が大活躍

過去10年の単勝オッズ別成績を見ると、単勝オッズ「1.01.9倍」の圧倒的な支持を受けた4頭がすべて2着以下に敗れている点が、まず気になるところ。そして、「10.019.9倍」のエリアから5頭の優勝馬が出ている点にも注目できる。なお、「20.0倍以上」で連対を果たしたのは、2007年の優勝馬チョウサン(44.4倍)と、昨年2着のジャスタウェイ(61.6倍)だけだ。


M2
 

休養明けの馬が優勢

前走との間隔別に成績をまとめてみると、連対馬20頭のうち17頭が前走から「中9週~半年未満」の間隔で臨んだ馬だった。「中4週~8週」で臨んだ馬も2着に2頭が入っているが、好走率の面ではいまひとつ。順調にレースを使われてきた馬よりも、休養明けで臨む馬に分があるというのが全体的な傾向のようだ。


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マイルGI での成績にも注目

過去10年の毎日王冠では、2003年と2007年を除いて「4走前までに芝1600mのGI で3着以下に敗れていた」馬が連対を果たしている。それらの馬は、該当レースでの着順がすべて一桁となっており、3着以下に敗れたものの大敗を喫したわけではなかった。ちなみに、昨年12番人気で2着となったジャスタウェイもこのデータの該当馬。今年もそういった戦歴をもっている馬が出走してきたら、注目してみるのも面白いだろう。


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