6月2日(日) 東京11R 安田記念(G1) 芝1600m
【過去10年のデータから(JRA)】
混戦必至のマイルGI!
「第63回 安田記念」
昨年は単勝2番人気、13番人気、15番人気の順で決着して波乱となった安田記念。しかし1番人気馬の単勝オッズが6.6倍だったように、人気が割れ混戦模様のレースだった。また、過去10年間のうち単勝1番人気馬のオッズが3倍未満だったのは2回だけ。例年実力が拮抗したメンバーによる熱戦が繰り広げられている。今年も有力馬多数で混戦必至。過去10年の結果をもとに、難解な一戦の方向性をチェックしていこう。
伏兵陣に要注意
過去10年の単勝オッズ別成績を見ると、単勝1番人気で勝利したのは、単勝オッズ「1.8倍」という断然の支持を集めた2009年のウオッカのみ。その他の1番人気馬は苦戦を強いられている。それに対し、単勝「10.0~14.9倍」のエリアが好成績を挙げている点は注目できるだろう。なお、単勝「30.0倍以上」からは連対馬が1頭も出ていない。
関東関西ほぼ互角
安田記念といえば、外国からの遠征馬に注目が集まる一戦。1993年に国際競走になって以来、3頭の「外国調教馬」が優勝しており、過去10年を対象にすると2頭が連対を果たしているが、2009年以降は延べ9頭が出走し、すべて5着以下に敗れていた。「関東馬」と「関西馬」で成績を比較してみると、勝率、連対率、3着内率とも「関東馬」が上回っているものの、全体的にはほとんど互角といっていい成績となっている。
6歳馬が好成績
過去10年の成績を年齢別にみてみると、「6歳」馬が6勝を挙げる好成績。しかし「6歳」馬は2着がゼロと極端な成績となっているのは興味深い。対して、「5歳」馬は連対率で10%に達しておらず、数字的にいまひとつなのは気になるところだ。
前走の成績は不問だが
昨年は、「前走4着」のストロングリターンが優勝し、「前走7着」のグランプリボスが2着に入った。それ以前の安田記念でも、前走で「3着以下」に敗れていた馬が巻き返した事例は多くある。しかし、過去10年の安田記念で「前走10着以下」から巻き返して3着以内に入ったのは、2006年2着のアサクサデンエン(前走がドバイデューティフリーで15着)だけ。大敗からの巻き返しは少なくなっている。
前年12月以降のGI 出走歴に要注目
過去10年の安田記念では、2003年と2005年を除く年で、「前年の12月以降に、1600m以上のGI 競走に出走していた」経験を持つ馬が連対している。昨年もこの条件に該当していたグランプリボスが13番人気ながら2着に入っている。今年もこれに該当する戦歴を持つ馬が出走してきたら、注目してみるのも面白そうだ。
東京競馬場での近走の成績に要注目
過去5年の安田記念の優勝馬延べ5頭は、「3走前までに東京競馬場の芝1600m以上のレースで3着以内に入った」経験があった。スピードとスタミナを兼ね備えていることが要求される東京競馬場でハイレベルなレースを勝ちきるには、コース適性という面もポイントになるのかも。今年もそういった馬が出走してきたら、チェックを入れておく手がありそうだ。
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