3月31日(日) 阪神11R 産経大阪杯(G2) 芝2000m
【過去10年のデータから(JRA)】
過去と未来のGI ウイナーが交錯する注目の一戦!
「第57回 産経大阪杯」
過去10年の産経大阪杯に出走した延べ120頭のうち24頭はすでにJRAのGI で優勝経験がある実績馬だった。また、産経大阪杯への出走を経て同年に行われたJRAのGI を制した馬が過去10年で9頭いるほか、昨年の優勝馬ショウナンマイティが宝塚記念で3着、同3着のトーセンジョーダンが天皇賞(春)で2着となるなど、当レースの出走馬が上半期を代表するビッグレースで上位に食い込んでいる。注目馬が揃う前哨戦を制し、今後の古馬GI 戦線に主役候補の一角として臨むのは一体どの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。
前走で格の高いレースに出走していた馬が中心!
過去10年の3着以内馬30頭中延べ21頭は前走で「JRAのGI・JpnI、GII・JpnII」に出走していた馬だった。前走が「JRAのGI・JpnI、GII・JpnII」だった馬は3着内率38.9%と好走率の面でも優秀だ。一方、前走が「JRAのGI・JpnI、GII・JpnII 以外」だった馬はやや苦戦しており、前走がJRAのGIII・JpnIII だった馬に限っても〔2・2・1・28〕(3着内率15.2%)と、前走が「JRAのGI・JpnI、GII・JpnII」だった馬より低調な成績に終わっている。臨戦過程を比較する際は、前走で格の高いレースに出走していた馬を重視したい。
前走好走馬が優勢!
過去10年の3着以内馬30頭中延べ22頭は前走で「5着以内」に入っていた。前走で「6着以下」に敗れていた馬からは勝ち馬が出ていないうえ、連対率5.8%、3着内率15.4%と率の面でも前走「5着以内」組を下回っている。直近のレースで「6着以下」に敗れていた馬は割り引きが必要だろう。
また、前走の着順が「6着以下」だった馬のうち、そのレースが「GI 以外」だった馬は連対率2.8%、3着内率8.3%とより低調な成績に終わっていた。前走が「GI 以外」だったにもかかわらず上位へ食い込めなかった馬は評価を下げたい。
阪神や中山の芝コースでの実績がポイント!
過去10年の3着以内馬30頭中延べ14頭は、阪神・芝コースで行われた重賞において連対経験のある馬だった。該当馬は3着内率32.6%と好走率の面でも優秀だ。今回と同じ阪神・芝コースの重賞で連対実績のある馬は高く評価すべきだろう。
また、過去10年の3着以内馬30頭中延べ15頭は、中山・芝コースで行われた重賞において連対経験のある馬だった。該当馬の3着内率は36.6%に達しており、阪神・芝コースで行われた重賞において連対経験があった馬よりも高い。中山・芝コースは阪神・芝コースと同じくゴール前の直線に急坂があるコース形態なので、中山・芝コースの重賞で連対実績がある馬も信頼できるようだ。
フレッシュな馬に注目!
年齢別成績を見ると、「4歳」馬が連対率31.0%、3着内率37.9%と優秀な成績をマークしていた。今年も「4歳」馬が出走してきたらぜひ注目してみたい。
なお、「5歳以上」馬のうち、通算出走回数が「21回以上」だった馬は3着内率10.3%と低調な成績に終わっていた。「5歳以上」の馬を比較する際も、出走経験が少ないフレッシュな馬を重視すべきだろう。
阪神や中山の中距離重賞で実績のある馬が有力!
過去9年の優勝馬9頭は、いずれも阪神か中山の芝1800~2000mで行われた重賞において連対経験がある馬だった。また、この9頭は前走で5着以内に入っていた点も共通している。阪神や中山の芝中距離の重賞に十分な実績があり、前走の着順も良かった馬が有力候補と言えそうだ。
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