10月3日(土) 阪神11R シリウスステークス(G3) ダ2000m
【過去10年のデータから(JRA)】
チャンピオンズカップへと続く道
「第19回 シリウスステークス」
シリウスSは負担重量がハンデキャップで行われているが、昨年はトップハンデのナムラビクター(58キロ)が2着に入り、2番目に重いハンデを背負ったクリノスターオー(57.5キロ)が勝利した。一昨年も2番目にハンデが重かったナイスミーチュー(57.5キロ)が2着に入り、トップハンデのグランドシチー(58.5キロ)が3着と、近年は重いハンデを背負った実績馬が活躍している。また、距離が2000mに延長された2007年以降は3歳馬も活躍しており、世代間の力関係とハンデを組み合わせて考えたい一戦だ。ここでは、現在の条件で行われた過去8年のデータを用いて、傾向をチェックしていく。
若い世代が優勢だが
過去8年のシリウスSでは、「3歳」馬が3勝、「4歳」と「5歳」馬がそれぞれ2勝、そして「6歳」馬が1勝を挙げている。勝ち馬だけを見れば若い世代が優勢だが、2着には「6歳」馬が5頭も入り、「3歳」馬は0頭という分布になっている。なお、「7歳以上」の馬で3着以内に入ったのは、2012年の2着馬ヤマニンキングリー(7歳)のみとなっている。
伏兵馬に要警戒
過去8年の単勝オッズ別成績を調べると、「3.9倍以下」の支持を得た人気馬は、3着内率60.0%とまずまずの成績を残している。続く「4.0~6.9倍」のエリアも上々だが、「7.0~9.9倍」の馬は該当する9頭のうち連対したのが1頭だけと、やや劣勢になっている。対して、10倍台の馬が計3勝と活躍。なかでも、「10.0~14.9倍」のエリアが好成績を残している。
前走の条件にも注目
過去8年の前走の条件別成績をまとめてみると、前走が重賞だった馬の中では「GIII・JpnIII」から臨んだ馬が3勝2着5回と、好走馬の数で「GI・JpnI」組、「GII・JpnII」組を大きく上回っている。また、その他では前走が「1600万下」だった馬が12頭出走して5勝を挙げている点が目立っている。それに対し、前走が「オープン特別」だった馬は苦戦続きで、2007年の2着馬ラッキーブレイクを最後に連対が途絶えている。
前走の単勝人気別成績に特徴あり
過去8年の前走の単勝人気別成績を調べると、優勝馬8頭はすべて前走で5番人気以内に支持されていた。前項で述べたとおり、優勝馬は前走「GIII・JpnIII」組と「1600万下」組に集中しているが、いずれもそのレースで上位人気に支持されていた馬だった。2着には前走で「6~9番人気」だった馬が4頭入っているが、全体的には前走で上位人気に推されていた馬が優勢だ。
下位人気での好走歴がある馬に注意
過去8年のシリウスSでは、「4走前までに単勝5番人気以下で2着以内、または7番人気以下で3着に入っていた」という馬が2011年を除いたすべての年で連対している。今年も低評価を覆して上位に食い込んだ経歴がある馬はマークしておいたほうがいいかもしれない。