2015年07月

82() 札幌11R クイーンステークス(3) 1800m

 

クイーンS

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

秋の大舞台へと続く真夏の牝馬限定重賞

「第63回 北海道新聞杯 クイーンステークス」

2010年のアプリコットフィズを皮切りに、2012年まで3年連続で3歳馬が優勝したクイーンS。しかし、2013年に前年の優勝馬アイムユアーズが連覇を果たし、昨年は5歳馬のキャトルフィーユが勝利を手にした。3歳馬にとっては秋華賞、4歳以上の馬にとってはエリザベス女王杯へ向けた重要な一戦だ。今回は、函館競馬場で行われた2013年を含めた過去10年の結果から、レースの傾向を調べていく。

 

単勝人気別の成績は?

過去10年の単勝人気別成績を調べると、連対率では「1番人気」「2番人気」馬が50.0%とまずまずの数値をマークしている。それに対し、苦戦傾向にあるのが「4番人気」「5番人気」馬で、2005年の優勝馬レクレドール(5番人気)以降は連対馬が出ていない。なお、「6番人気以下」の馬は、優勝馬こそ2009年のピエナビーナス(11番人気)のみだが、3着以内に計11頭が食い込んでいる。伏兵馬の台頭は、常に警戒すべきだろう。


K1
 

春の牝馬GI からの臨戦馬に注目

過去10年の前走のレース別成績を調べると、「ヴィクトリアマイル」や「オークス」という春の牝馬限定GI からの臨戦馬が好成績を残している。しかし、3着内率では「芝の1600万下」からの臨戦馬が2番目に高い数値をマークしており、前走が条件クラスのレースだからといって一概に軽視するのは禁物だろう。なお、「芝のGIIIJpnIII」から10頭の3着以内馬が出ているが、2007年以降は〔0・2・2・28〕と好走例が減少していることは覚えておきたい。


K2
 

前走4着以下からの巻き返しに注意

過去10年の前走の着順別成績を調べると、前走で「4、5着」だった馬が5勝を挙げ勝率26.3%をマークしている。ただし、同グループからは2・3着馬が出ておらず、「6着以下」だったグループから12頭が2、3着に入っている。なお、3着内率でトップとなっているのは「2、3着」組だが、同グループで優勝したのは2007年のアサヒライジングのみで、2009年以降は2着馬も出ていない。近年は前走「6着以下」から巻き返す例が多数あり、前走の着順が悪いからといって評価を下げるのは早計だろう。


K3

82() 新潟11R アイビスサマーダッシュ(3) 1000m

 

アイビスサマーダッシュ

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

毎年のようにシリーズチャンピオンを輩出してきた注目の一戦

「第15回 サマースプリントシリーズ アイビスサマーダッシュ」

サマースプリントシリーズ第3戦のアイビスサマーダッシュは、直線コースで行われる国内唯一の重賞競走だ。ちなみに、過去のサマースプリントシリーズのチャンピオン延べ9頭中6頭は、このアイビスサマーダッシュで優勝していた。昨年はこのレースで4着だったリトルゲルダが、その後北九州記念とセントウルSを連勝してシリーズチャンピオンとなった。シリーズの行方を大きく左右する一戦を読み解くべく、今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通していたポイントを分析してみたい。

 

前走好走馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、前走の着順が「5着以内」だった。一方、「6着以下」だった馬は3着内率9.6%と苦戦している。臨戦過程を比較する際は、前走の着順が良かった馬を素直に評価すべきだろう。


A1
 

出走馬の年齢とキャリアに注目

過去10年の年齢別成績を調べると、3着内率では「4歳」馬、「3歳」馬、「5歳」馬の順に高い数値をマークしている。一方、「6歳以上」の馬は苦戦しており、中でも「7歳以上」の馬は延べ44頭が出走して3着以内に入ったのは2014年の優勝馬セイコーライコウ(7歳)だけだ。


A2
 

なお、通算出走回数別に成績を調べると、「24回以上」の馬は優勝例がなく、3着内率も3.8%にとどまっている。一方、「23回以下」の馬は3着内率31.8%と比較的堅実だ。「6歳以上」の馬の中でもキャリアが比較的浅い馬については、若い馬と同じように評価すべきかもしれない。


A3
 

外枠が優勢

過去10年の枠番別成績を調べると、3着内率では「7枠」、「2枠」、「8枠」の順に高い数値をマークしている。内寄りの枠の中でも唯一「2枠」が好成績を残している点は興味深いが、どちらか言えば「7枠」や「8枠」といった外寄りの枠に入った馬が強いレースと言えるだろう。


A4
 

近年は先行力の高い馬が優勢

過去4年の3着以内馬延べ12頭は、いずれも1000万下から上のクラスのレース(新潟・直線芝1000mで行われたレースを除く)において、4コーナーを2番手以内で通過して優勝した経験がある馬だった。2010年以前はこの条件に該当しない馬も健闘していたが、近年の傾向を重視するなら、1000万下から上のクラスのレースを積極策で制した経験がある馬に注目してみたい。


A5

函館2歳S 結果

中京記念 結果

26 結果

26 予想

726(中京11R 中京記念(3) 1600m

中京記念 予想
 

726(函館11R 函館2歳ステークス(3) 1200m

函館2歳S 予想
 

25 結果

25 予想

726() 函館11R 函館2歳ステークス(3) 1200m

 

函館2歳S

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

未来への希望を胸に世代の一番星となるのは?

 「第47回 函館2歳ステークス」

年末の2歳チャンピオン決定戦、そして来年のクラシック戦線を目指し、2013年生まれの2歳馬たちによる戦いが始まっている。そのJRA2歳戦線で最初の重賞となるのが、この函館2歳Sだ。世代最初の重賞ウイナーに輝くのはどの馬になるのか。札幌競馬場で行われた2009年を含む過去10年の結果をもとに、レースの傾向を探っていこう。

 

直近の芝のレースでの位置取りに注目

過去10年の出走馬について、直近で出走していた芝のレースでの4コーナーの通過順別に成績を調べると、「2、3番手」と「4~6番手」の2グループが10%を超える勝率をマークし、3着内率でも上位となっている。それに続く成績を収めているのが「先頭」組で、過去5年に限れば3勝2着3回と、同グループの活躍が目立ってきている。それに対し、前走の4コーナーを「7番手以下」で通過していた馬は過去10年で1頭も連対しておらず、3着に入ったのも2008年のアイアンデュークだけとなっている。


H1
 

3着以内馬の半数は4番人気以下

過去10年の単勝人気別成績を調べると、連対率と3着内率で「1番人気」馬、「2番人気」馬、「5番人気」馬が上位の数値をマークしている。また、3着以内馬の数に注目すると、連対馬20頭中10頭、3着内馬30頭中15頭が「4番人気以下」の馬だった。キャリアの浅い2歳馬のレースでもあり、上位人気馬だけでなく、下位人気馬も軽視は禁物だろう。


H2
 

外寄りの馬番に入った馬に注目

過去10年の馬番別成績を調べると、「1~3番」、「1012番」、「1316番」の各グループが3着内率で上位の数値をマークし、「4~6番」、「7~9番」の2グループを引き離している。また、優勝馬の馬番に注目してみると、10頭中6頭は大外から数えて5番目以内の馬番に入った馬だった。コースロスの少ない「1~3番」の馬以外では、もまれる心配の少ない外寄りの馬番に入った馬が、好走する傾向にあるようだ。


H3

726() 中京11R 中京記念(3) 1600m

 

中京記念

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

夏のマイルシリーズ開幕戦

「第63回 サマーマイルシリーズ トヨタ賞 中京記念」

サマーマイルシリーズが創設された2012年に、中京記念は距離を芝2000mから芝1600mに短縮のうえ開催時期を3月から7月に移し、同シリーズの開幕戦として行われるようになった。2012年以降過去3年間の1、2番人気馬はすべて4着以下に敗れ、3番人気馬も3着が1回のみと波乱の決着が続いている。今回は、2012年3月から2015年3月までに中京・芝1600mで行われた2歳馬、3歳馬限定のレースを除く計44レースと、過去3年の中京記念の結果から参考になりそうなデータをピックアップしていく。

 

好位~中団からの差し馬が優勢

2012年3月から2015年3月までに中京・芝1600mで行われた2歳馬、3歳馬限定のレースを除く計44レースにおける4コーナーの通過順別成績を調べると、連対率と3着内率で「6~10番手」組がトップとなり、「2~5番手」組がそれに続いている。ちなみに、過去3年の中京記念では、4コーナーを「11番以下」で通過した馬が2勝を挙げているが、3着以内馬9頭中5頭は「6~10番手」で通過した馬だった。


T1
 

下位人気馬の軽視は禁物

2012年3月から2015年3月までに中京・芝1600mで行われた2歳馬、3歳馬限定のレースを除く計44レースにおける単勝人気別成績をまとめると、好走率で「1、2番人気」馬がやや低調な数値となっているのに対し、「3番人気」馬が勝率・連対率・3着内率のすべてで「1、2番人気馬」を上回りトップとなっている。また、「6番人気以下」から3着以内馬が42頭送り出されており、3着以内馬の約3頭に1頭は「6番人気以下」の馬という計算になる。過去3年の中京記念でも、「6番人気以下」の馬から5頭が3着以内に入っているように、このコースでは下位人気馬が上位に食い込むケースが多いようだ。


T2
 

外寄りの馬番の差し馬が活躍中

過去3年の中京記念について、前走の4コーナーの通過順別に成績を調べると、前走の4コーナーを「11番手以下」で通過していた馬が「10番手以内」で通過した馬を圧倒している。前走のレースぶりを比較する際は、「11番手以下」で4コーナーを通過していた馬を重視したい。


T3
 

また、過去3年の中京記念の馬番別成績を調べると、連対馬6頭中5頭が「1216番」の馬だった。なお、過去3年の中京記念で馬番が「1216番」だった馬の中で、前走の4コーナーを「11番手以下」で通過していた馬は〔2・2・0・4〕と半数が連対を果たしている。今年も、外寄りの馬番に入った差し馬に注目しておきたいところだ。


T4

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