8月2日(日) 札幌11R クイーンステークス(G3) 芝1800m
【過去10年のデータから(JRA)】
秋の大舞台へと続く真夏の牝馬限定重賞
「第63回 北海道新聞杯 クイーンステークス」
2010年のアプリコットフィズを皮切りに、2012年まで3年連続で3歳馬が優勝したクイーンS。しかし、2013年に前年の優勝馬アイムユアーズが連覇を果たし、昨年は5歳馬のキャトルフィーユが勝利を手にした。3歳馬にとっては秋華賞、4歳以上の馬にとってはエリザベス女王杯へ向けた重要な一戦だ。今回は、函館競馬場で行われた2013年を含めた過去10年の結果から、レースの傾向を調べていく。
単勝人気別の成績は?
過去10年の単勝人気別成績を調べると、連対率では「1番人気」「2番人気」馬が50.0%とまずまずの数値をマークしている。それに対し、苦戦傾向にあるのが「4番人気」「5番人気」馬で、2005年の優勝馬レクレドール(5番人気)以降は連対馬が出ていない。なお、「6番人気以下」の馬は、優勝馬こそ2009年のピエナビーナス(11番人気)のみだが、3着以内に計11頭が食い込んでいる。伏兵馬の台頭は、常に警戒すべきだろう。
春の牝馬GI からの臨戦馬に注目
過去10年の前走のレース別成績を調べると、「ヴィクトリアマイル」や「オークス」という春の牝馬限定GI からの臨戦馬が好成績を残している。しかし、3着内率では「芝の1600万下」からの臨戦馬が2番目に高い数値をマークしており、前走が条件クラスのレースだからといって一概に軽視するのは禁物だろう。なお、「芝のGIII・JpnIII」から10頭の3着以内馬が出ているが、2007年以降は〔0・2・2・28〕と好走例が減少していることは覚えておきたい。
前走4着以下からの巻き返しに注意
過去10年の前走の着順別成績を調べると、前走で「4、5着」だった馬が5勝を挙げ勝率26.3%をマークしている。ただし、同グループからは2・3着馬が出ておらず、「6着以下」だったグループから12頭が2、3着に入っている。なお、3着内率でトップとなっているのは「2、3着」組だが、同グループで優勝したのは2007年のアサヒライジングのみで、2009年以降は2着馬も出ていない。近年は前走「6着以下」から巻き返す例が多数あり、前走の着順が悪いからといって評価を下げるのは早計だろう。