3月29日(日) 中山11R マーチステークス(G3) ダ1800m
【過去10年のデータから(JRA)】
ダート界の新たな主役に名乗りを上げろ
「第22回 マーチステークス」
マーチSは、GI・フェブラリーSから1か月余り経って行われるハンデキャップ重賞。2009年のこのレースで重賞初制覇を果たしたエスポワールシチーは、その後連勝を続け、同年のジャパンカップダートを制するなど、ダート界の頂点に駆け上がった。また、2011年のテスタマッタもこのレースでJRA重賞を初めて制し、翌年にはフェブラリーSを優勝している。今回は、東日本大震災の影響で阪神競馬場で行われた2011年を含む過去10年の結果から、気になる傾向をピックアップする。
近走のダート実績が重要
過去10年の出走馬について、近3走以内に出走したダートのオープンクラスのレース(地方競馬のレースはダートグレード競走のみ対象とした)での連対回数別に成績を調べると、3走とも連対していた馬はいないが、2回連対していた馬が好走率で上位の数値を叩き出している。また、連対回数が1回だった馬も連対率・3着内率でまずまずの数値をマークしている。まずは、近走でダートのオープンクラスのレースを複数回連対しているような馬に注目してみたい。
重いハンデの馬が優勢
過去10年の成績を負担重量別にまとめると、好走率でトップに立っているのは「57.0キロ以上」の重いハンデを課せられたグループだった。3着内率では「55.0キロ」と「56.0~56.5キロ」の馬も20%を超えているが、優勝馬は10頭中6頭を「57.0キロ以上」の馬が占めている。重い負担重量となるのは、それなりの高い実績があってこそ。このレースでは、ハンデの重い実績馬を素直に信頼するのが得策かもしれない。
前走での位置取りにも注目
中山競馬場で行われた過去10回のマーチSを対象に、前走がJRAのレースだった馬について、そのレースの4コーナーの位置別に成績を調べると、「先頭」、「2~4番手」、「5~9番手」、「10番手以下」の各グループからそれぞれ2頭の優勝馬が出ている。好走率では、「2~4番手」と「10番手以下」が3着内率で20%を超える数値をマークしている。直線が短く小回りコースと言われる中山競馬場でのレースだけに、先行馬に注目が集まるところだが、前走の4コーナーを「10番手以下」で通過していたような追い込み馬の好走が多い点にも注目すべきだろう。