2015年01月
2月1日(日) 京都11R シルクロードステークス(G3) 芝1200m 予想ポイント
2月1日(日) 京都11R シルクロードステークス(G3) 芝1200m
【過去10年のデータから(JRA)】
短距離GI 戦線の主役を輩出してきた注目のハンデキャップ重賞
「第20回 シルクロードステークス」
2012年のシルクロードSで自身2度目の重賞制覇を果たしたロードカナロアは、約2か月後の高松宮記念で3着となったあと、同年のスプリンターズSと香港スプリントを制してJRA賞最優秀短距離馬のタイトルを獲得した。また、2013年の優勝馬ドリームバレンチノは同年の高松宮記念とJBCスプリント(金沢)でそれぞれ2着に入り、2014年の優勝馬ストレイトガールも同年の高松宮記念(3着)、ヴィクトリアマイル(3着)、スプリンターズS(2着)、香港スプリント(3着)とGI レースで安定した走りを披露した。春の最強スプリンター決定戦と位置付けられている高松宮記念はもちろん、その後のビッグレースにも繋がっていく重要な一戦と言えるだろう。今回は過去10年のレース結果を中心に、傾向の変化も踏まえつつ、好走馬に共通するポイントをまとめてみたい。
7歳以上の馬と4歳馬は割り引き!?
年齢別成績を見ると、「9歳」と「10歳」の馬は3着以内に入っておらず、「8歳」馬は連対例が、「7歳」馬は優勝例がなかった。7歳以上の馬は評価を下げるべきだろう。ただし、「4歳」馬も3着内率は12.1%にとどまっているうえ、このうち単勝2番人気以下だった馬は〔0・1・0・24〕(3着内率4.0%)とほとんど好走例がない。若ければ若いほど良いというわけではなく、「5歳」や「6歳」の馬を重視すべきレースと考えた方が良さそ
前走の4コーナーの位置に注目
過去10年の3着以内馬30頭中21頭は、前走がJRAの平地競走で、そのレースの4コーナーを「6番手以内」で通過した馬だった。一方、「7番手以下」だった馬は3着内率12.5%とやや苦戦している。
なお、前走がJRAの平地競走で5着以下だった馬について同様の比較を行ったところ、そのレースの4コーナーを「6番手以内」で通過した馬の好走率と「7番手以下」で通過した馬の好走率にはより顕著な差があった。前走で大きく敗れていた馬を比較する際は、先行力の高さが重要なポイントと言えるだろう。
近年は外めの馬番が不振
過去6年の3着以内馬18頭中14頭は、馬番が「1~9番」だった。一方、馬番が「10~16番」だった馬は3着内率9.5%と苦戦している。2008年以前は「10~16番」の馬も健闘していたが、近年の傾向を重視するなら、外めの馬番となった馬は評価を下げたい。
前年の年明け以降の重賞実績が重要
過去5年の3着以内馬15頭中11頭は、前年の年明け以降にJRAの重賞で4着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率28.2%と好走率も比較的高い。2009年以前は重賞で好走経験のない馬も健闘していたが、近年は前年の年明け以降の重賞で好走してきた実績馬が優勢だ。
2月1日(日) 東京11R 根岸ステークス(G3) ダ1400m 予想ポイント
2月1日(日) 東京11R 根岸ステークス(G3) ダ1400m
【過去10年のデータから(JRA)】
フェブラリーSにつながる重要な一戦
「第29回 根岸ステークス」
年明け最初の東京競馬場の開催では、開幕週に根岸Sが行われ、最終週には春のダート王決定戦フェブラリーSが行われる。2012年は根岸Sで3着だったテスタマッタが続くフェブラリーSを優勝、同レースで1着だったシルクフォーチュンもフェブラリーSで2着に好走した。ダート1400mで行われる根岸Sには毎年多彩なメンバーが出走してくるが、過去10年の結果からレースの傾向をみていくことにしよう。
単勝オッズ別の傾向は?
過去10年の成績を単勝オッズ別にチェックしてみると、「3.9倍以下」の支持を得ていた馬が連対率60.0%となっているのに対し、「4.0~6.9倍」だった馬は16頭が出走して2着が2回だけと苦戦している。また、それに続く「7.0~14.9倍」のエリアが好成績となっているのが特徴的だ。なお、「30.0倍以上」で勝利した馬が2頭いるが、2頭とも2走前までにダート1400mのレースを勝利していたという共通点があった。
前走1着馬に注目
過去10年の根岸Sでは、前走「1着」馬が3着以内馬30頭中18頭を占めている。また、前走で「3~5着」だった馬からも4頭の優勝馬が出ている。それに対し、前走で「2着」だった馬は13頭出走し、3着以内に入ったのは2005年のエコルプレイス(3着)だけだ。
前走の単勝人気にも要注目
過去10年の根岸Sでは、前走で単勝「1番人気」だった馬は優勝していない。2着には5頭が入っているが、気になるデータと言える。一方で、前走で「2、3番人気」だった馬が計7勝を挙げるなど好成績を残している。また、前走で「4、5番人気」だった馬より「6~9番人気」だった馬の好走率が高い点にも注目したい。
前走のレース別成績に特徴あり
前走のレース別に成績をまとめてみると、前走がJRAの重賞だった馬が計7勝と優勢。それに対し、前走が地方競馬のレースだった馬は苦戦している。また、オープン特別から臨んで3着以内に入った馬の多くが、「ダート1400m」からの臨戦馬だった。このあたりの傾向には今年も要注目といえるだろう。
ダート1400mでの実績に注目
根岸Sでは、「2走前までにダート1400mの重賞で連対、またはダート1400mのオープン特別か1600万下のレースで勝利していた」という馬が、過去10年のうち2005年、2008年を除く年で連対している。しかも、ここ2年はこれに該当する馬同士によるワンツーフィニッシュとなっている。根岸Sと同じダート1400mを得意とするタイプを狙ってみる手もありそうだ。