3月2日(日) 中山11R 中山記念(G2) 芝1800m
【過去10年のデータから(JRA)】
春の古馬GI 戦線につながる伝統の一戦!
「第88回 中山記念」
2回中山競馬の開幕週に行われる中山記念は、JRAの前身である日本競馬会が発足した1936年(昭和11年)に創設された重賞競走だ。当初は中山・芝3200mのコースで春、秋と年に2回行われるハンデキャップ競走だったが、現在は中山・芝1800mが舞台の別定重量で行われており、天皇賞(春)や安田記念をはじめとする上半期古馬GI 戦線の前哨戦として親しまれている。また、2011年の優勝馬ヴィクトワールピサは次走でアラブ首長国連邦のドバイワールドカップに挑戦し、日本調教馬として史上初の同競走制覇を成し遂げた。伝統ある一戦を制し、国内外での活躍が期待される2014年上半期の主役候補に躍り出るのはどの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通する傾向を分析してみたい。
前年以降の実績に注目!
過去10年の3着以内馬30頭中延べ27頭は、前年以降にJRAの重賞で3着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率31.4%と好走率も優秀だ。
また、過去10年の3着以内馬30頭中延べ22頭は、前年以降にJRAのGI で10着以内に入った経験のある馬だった。なお、こちらの該当馬は3着内率44.9%とさらに高い好走率をマークしている。前年以降に出走したJRAのGI での成績もチェックしておきたい。
中山・芝コースへの適性がポイント!
過去10年の3着以内馬30頭中延べ20頭は、中山競馬場・芝1600~2000mで行われた「重賞」「オープン特別」「1600万下」において優勝経験のある馬だった。今回と近い条件のレースを制したことがある馬は比較的信頼できるようだ。
また、過去10年の3着以内馬30頭中延べ20頭は、中山競馬場・芝コースで行われた重賞で連対経験のある馬だった。今回と同じ中山競馬場で行われた芝の重賞での実績もしっかり調べておきたい。
“距離延長組”が比較的堅実!
前走の距離別成績を見ると、前走で「1800m未満」のレースに出走していた馬が3着内率33.3%と優秀な好走率をマークしている。昨年の中山記念で単勝8番人気ながら3着に食い込んだシルポートも、前走で阪神・芝1400mの阪神Cに出走していた。臨戦過程を比較する際は、前走で今回よりも短い距離のレースに出走していた“距離延長組”に注目してみよう。
道悪なら内枠を狙え!
馬場状態が「稍重」「重」「不良」だった年(2006年、2009~2010年、2012年)の馬番別成績を見ると、「1~6番」の馬が3着内率41.7%と優秀な好走率をマークしている。ちなみに、馬場状態が「良」だった年は「1~6番」と「7~16番」の好走率に大きな差はなかった。降雨の影響がありそうなら、内めの枠に入った馬を重視すべきかもしれない。