11月3日(日) 東京11R アルゼンチン共和国杯(G2) 芝2500m
【過去10年のデータから(JRA)】
ニューヒーローの誕生なるか!?
「第51回 アルゼンチン共和国杯」
過去10年のアルゼンチン共和国杯で優勝を果たした馬のうち、単勝4番人気以下の支持にとどまっていたのは2003年のアクティブバイオ(単勝7番人気)と2009年のミヤビランベリ(同11番人気)だけである。ハンデキャップ競走ではあるものの、上位人気馬が期待に応えるケースが少なくないレースだ。もっとも、2006年以降の優勝馬7頭中、JRAの重賞で優勝経験があったのは前述のミヤビランベリ(2008年七夕賞など重賞3勝)のみ。実績馬がそれほど勝ち切れていないという意味では、ハンデキャップ競走らしい一戦と言えるかもしれない。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通する傾向を分析してみよう。
前走の着順をチェック!
前走の着順別成績を見ると、連対率や3着内率が高いのは前走で上位に入っていた馬だった。一方、前走で「6着以下」に敗れていた馬は3着内率6.4%と苦戦している。まずは前走の着順が良かった馬に注目してみたい。
同年に優勝経験のある馬が優勢!
過去10年の3着以内馬30頭中24頭は、同年にJRAのレースで優勝経験がある馬だった。今年の出走馬についても、2012年以前の実績より2013年に入ってからのレースぶりを重視すべきだろう。
ただし、同年にJRAのレースで優勝経験があった馬のうち、同年にJRAの芝2000~2600mのレースで優勝した経験のない馬は3着内率6.3%と苦戦していた。2013年に勝ち鞍があっても、今回と大きく異なる条件のレースでしか勝っていない馬は割り引きが必要かもしれない。
重賞ウイナーは割り引き!?
過去10年の3着以内馬30頭中23頭は、JRAの重賞で優勝経験がない馬だった。一方、JRAの重賞で優勝経験があった馬は3着内率12.5%と、重賞未勝利馬に比べ苦戦している。過去の実績に応じて負担重量が決まるハンデキャップ競走だけに、重賞実績の無い馬でも軽視は禁物と言えそうだ。
ちなみに、過去10年の優勝馬のうち、JRAの重賞で優勝経験があったアクティブバイオ(2003年)、サクラセンチュリー(2005年)、ミヤビランベリ(2009年)の3頭には、それぞれ芝2400~2500mのGII を制した経験があった。重賞ウイナーを比較する際も、今回と近い条件の重賞を勝った実績を評価すべきだろう。
若い馬に注目!
年齢別成績を見ると、3着内率が高いのは「3歳」や「4歳」の馬だった。一方、「7歳」馬で3着以内となったのは2005年のコイントス(3着)だけで、「8歳以上」の馬は好走例がない。異なる世代の馬を比較する際は、若い馬を重視したいところだ。