10月5日(土) 京都11R デイリー杯2歳ステークス(G2) 芝1600m
【過去10年のデータから(JRA)】
日本競馬史に燦然と輝くスーパースターを輩出してきた2歳重賞!
「第48回 デイリー杯2歳ステークス」
グレード制が導入された1984年以降の当レースで優勝を果たした29頭のうち、のちにJRAのGI を制した馬はニシノフラワー(1991年)、ビワハヤヒデ(1992年)、シーキングザパール(1996年)、メイショウボーラー(2003年)、キャプテントゥーレ(2007年)、レーヴディソール(2010年)の6頭、JRAのGI で3着以内となった馬は前出の6頭を含めて18頭に上る。また、このレースで2着以下だった馬からも、ナリタブライアン(1993年3着)をはじめJRAのGI ウイナーが計12頭出ている。年末の2歳GI はもちろん、来春以降のビッグレースでも活躍を期待できそうな素質馬たちが集う注目の一戦だ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。
キャリアの浅い馬ほど好成績!
通算出走回数別成績を見ると、好走率がもっとも高いのは通算出走回数が「1回」の馬で、以下もキャリアの少ないグループの方が好成績を残していた。キャリア豊富な馬よりも、出走回数の少ない馬に注目したいところだ。
前走との間隔が詰まっている馬は割り引き!?
前走との間隔別成績を見ると、前走から「中2週以内」で出走した馬は優勝例がなく、3着内率も11.1%にとどまっていた。なお、「中2週以内」の間隔で臨み3着以内に入ったのは2007年3着のウイントリガーが最後で、2008年以降の3着以内馬はすべて「中3週以上」の間隔で出走した馬だった。間隔を詰めて出走してきた馬は評価を下げるべきだろう。
前走の距離がポイント!
過去10年の優勝馬10頭のうち、2003年のメイショウボーラーと2011年のクラレントを除く8頭は、前走で「1500m以上」のレースに出走していた。一方、前走が「1400m以下」のレースだった馬は3着内率14.3%とやや低調な成績に終わっている。前走が今回よりも200m以上短い距離のレースだった馬は割り引きが必要かもしれない。
臨戦過程を比較する際はここに注目!
過去10年の優勝馬10頭のうち、2003年のメイショウボーラー、2006年のオースミダイドウ、2007年のキャプテントゥーレを除く7頭は、前走で「新馬、未勝利」に出走していた。前走で「新馬、未勝利」に出走していた馬は、好走率の面でも前走が「500万下、オープン特別、重賞」だった馬を上回っている。すでにオープン特別や重賞で実績を残している馬だけでなく、初勝利を挙げたばかりの新興勢力にも注目したいところだ。
また、前走が「新馬、未勝利」だった馬のうち、そのレースの上がり3ハロンタイム(推定)順位が出走メンバー中「1位」だった馬は3着内率40.5%とより優秀な成績をマークしていた。前走が「新馬、未勝利」だった馬を比較する際は、そのレースでの“末脚”を重視すべきだろう。
なお、前走が「500万下、オープン特別、重賞」だった馬の場合は、そのレースの4コーナーを「4番手以内」で通過していた馬が3着内率34.6%とより優秀な成績をマークしていた。前走が「500万下、オープン特別、重賞」だった馬を比較する際は、そのレースで先行していた馬を重視してみたい。