5月5日(日) 新潟11R 新潟大賞典(G3) 芝2000m
【過去10年のデータから(JRA)】
実績馬と新興勢力がしのぎを削る波乱含みのハンデキャップ重賞!
「第35回 新潟大賞典」
2005年以降過去8回の新潟大賞典優勝馬のうち、2006年の当レースに続く2度目の重賞制覇となった2008年のオースミグラスワンを除く7頭は、いずれもこのレースがJRAの重賞における初勝利だった。実績馬だけでなく、これから飛躍しそうな新興勢力にも注目したい一戦だ。なお、2007年以降は単勝1番人気馬が6連敗中で、2008年以降は3着以内に入った馬すらいない。昨年も単勝1番人気のダノンバラードが4着に敗れ、3連単30万6700円の高額配当が飛び出した。ハンデキャップ競走らしい難解な一戦を読み解くべく、今回は過去10年の結果からレースの傾向を分析してみたい。
前走も中距離のレースだった馬が中心!
過去10年の3着以内馬30頭中22頭は前走で「1800~2000m」のレースに出走していた。該当馬は好走率の面でも前走が「1700m以下」だった馬や「2100m以上」だった馬を上回っている。まずは前走も今回と同じくらいの距離のレースだった馬に注目すべきだろう。
“逃げ馬”や“先行馬”が苦戦!?
過去10年の連対馬20頭中、2004年1着のマイネルアムンゼン、2008年2着のマンハッタンスカイを除く18頭は、前走がJRAのレースで、そのレースの4コーナーを「4番手以下」で通過していた。前走で“逃げ”や“先行”の競馬をしていた馬は割り引きが必要かもしれない。
前走の“末脚”がポイント!
前走がJRAのレースだった馬について、そのレースの上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績を見ると、前走で出走メンバー中「2位以内」の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしていた馬が優秀な成績を収めていた。ゴール前の直線が長い新潟・芝外回りコースの2000mで開催されるレースだけに、前走のレースぶりを比較する際は“末脚”に注目してみたいところだ。
近年は外枠が不振!?
2006年以降の馬番別成績を見ると、「11~16番」の馬が3着内率9.8%と苦戦している。ちなみに、3連単30万6700円の大波乱決着となった昨年は、1枠1番のヒットザターゲットが1着、3枠5番のダンツホウテイが2着、2枠4番のメイショウカンパクが3着と、内めの枠に入った馬が上位を占めた。2005年以前は外めの枠に入った馬もまずまず健闘していたが、近年の傾向を重く見るなら、11番から外の枠に入った馬は評価を下げるべきかもしれない。
オープンクラスで見せた末脚に注目!
2007年の過去6年の優勝馬6頭は、いずれもオープンクラス・芝1800~2200mのレースにおいて出走メンバー中1位の上がり3ハロンタイム(推定)をマークした経験があった。また、この6頭は前走の4コーナーを4番手以下で通過していた点や、前走で出走メンバー中4位以内の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしていた点も共通している。ちなみに、以上の条件をすべて満たしていた馬は、過去6年で〔6・2・1・12〕(3着内率42.9%)と好走率の面でも優秀だ。既にオープンクラスの芝中距離のレースでメンバー中1位の上がり3ハロンタイムをマークしたことがあり、前走で“差し”“追い込み”の競馬をしていた馬が有力候補と言えるだろう。