1月6日(日) 京都11R 日刊スポーツ賞シンザン記念(GⅢ) 芝1600m
【過去10年のデータから(JRA)】
2年連続で三冠馬を送り出した注目の一戦!
「第47回 日刊スポーツ賞 シンザン記念」
2012年の三冠牝馬ジェンティルドンナは、同年のこのレースの勝ち馬である。また、2011年は後に三冠を達成したオルフェーヴルが2着に入り、桜花賞馬となるマルセリーナが3着だったことは、まだ記憶に新しい。また、2007年にはこのレースで2着のダイワスカーレットが、同年の桜花賞と秋華賞を制覇するなど、このレースから名馬への階段を上り詰める例が多い。クラシック戦線を占う注目のこの一戦を、過去10年の結果を中心に、レース傾向をチェックしていこう。
勝率なら前走「芝1400~1700m」!
前走の距離別成績を見てみると、勝率でトップとなったのは前走「芝1600~1700m」組の11.9%、2番手が「芝1400~1500m」組の9.5%であった。3番手は「芝1800m以上」組の3.7%と、上位2グループとの差は大きく、前走「芝1400~1500m」・「芝1600~1700m」組が、勝率では断然の成績を残している。しかし、連対率・3着内率では「芝1800m以上」組も互角の数値を残していることは、留意しておきたい。
デビュー2戦目以降で初勝利を挙げた馬に注目!
初勝利を挙げるまでの出走回数別の成績をチェックすると、「1回目(デビュー戦を勝利)」のグループが勝率5.8%にとどまったのに対して、「3回目」が11.1%、「4回目」が9.1%、「2回目」が8.3%と、「2~4回目」の各グループが、「1回目」を上回る数値を記録している。「1回目」も連対率は15.4%、3着内率は23.1%とそれぞれ2番手につけているが、2008年以降の過去5年では、いずれも「2回目以上」のグループから勝ち馬が送り出されており、今回もこの傾向が続くのか、注目してみたい。
初勝利の距離はマイルがベスト!?
その初勝利を挙げたレースの距離別成績をまとめてみると、「芝1600~1700m」組が連対率こそ2番手(20.6%)に甘んじているものの、勝率は14.7%、3着内率は32.4%をマークしトップに立っている。また、「芝1800m以上」組が連対率25.0%でトップ、3着内率も25.0%で2番手であることから、初勝利を「芝1400m以下」や「ダートのレース」で挙げたグループよりも、「芝1600m以上」のグループの方が、より好成績を残している点も、覚えておいて損はないだろう。
前走の成績とレースをチェック!
過去5年の勝ち馬の前走成績を調べると(2011年はレッドデイヴィスが前走で1位入線10着降着となったので除く)、前走「1着」組から2頭の勝ち馬が送り出され、前走「2着以下」で勝利を挙げた2頭は、ともに「朝日杯フューチュリティS4着馬」だった。勝率では「1着」組が9.1%で、「2着以下」組を上回っていることから、朝日杯フューチュリティSの上位馬には警戒は必要だろうが、前走「1着」馬がやや優勢の傾向にあると言えそうだ。