923() 阪神11R 神戸新聞杯(GⅡ) 2400m

 

神戸新聞杯 タイトル

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

菊花賞にもっとも近い前哨戦!

「第60回 神戸新聞杯(菊花賞トライアル)」

昨年の神戸新聞杯1、2着馬オルフェーヴルとウインバリアシオンは、菊花賞においても、そのまま1、2着となったように、数々の活躍馬を送り出しているこの重賞は、菊花賞へ向けた前哨戦の中でも、まさに王道中の王道という位置にある一戦と言える。また、菊花賞だけでなく、その後に続く秋のGI 戦線、そして来春へと夢が広がっていく優駿が登場してくることだろう。その重要な一戦の傾向を、過去10年のデータから導き出していこう。

 

上位人気馬が好成績!

過去10年の神戸新聞杯の勝ち馬のうち、2009年のイコピコ(7番人気)を除く9頭が単勝「3番人気以内」の馬だった。2着馬においても8頭が同じく「3番人気以内」で、3着には単勝「5番人気以下」から5頭が食い込んでいるものの、そのうち4頭は「5、6番人気」と、比較的上位の支持を受けた馬が優勢となっている。また、単勝オッズ別成績を調べると、単勝オッズ「1.9倍以下」および「2.06.9倍」という上位の支持を受けた馬が、やはり好成績を挙げていることがわかる。


K1

K2
 

日本ダービーから臨んだ馬が優勢

過去10年の前走のレース別成績を調べると、前走「日本ダービー」組が勝ち馬10頭のうち9頭を占め、勝率・連対率でトップとなっていた。そのほかのレースから臨んだ馬の中では、前走「ラジオNIKKEI賞」(ラジオたんぱ賞として行われた2005年以前を含む)組が勝ち馬1頭を出して、まずまずの成績を挙げている。なお、前走「古馬混合重賞」から臨んで連対した2頭の内訳は、宝塚記念と札幌記念が各1頭、「その他のレース」から3着に入った3頭は、1000万下または1600万下の特別レースからの臨戦だった。


K3
 

日本ダービーの上位入線馬はやはり強い

日本ダービーから神戸新聞杯に臨んだ46頭について、日本ダービーでの着順別成績を調べると、ダービー馬は参戦した6頭がすべて連対を果たしているなど、日本ダービーで5着以内に入っていた馬が、高い好走率をマークしていた。逆に、日本ダービー「6着以下」からの巻き返しは、データを見る限りでは厳しいものと言えそうだ。


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春シーズンの成績にも注目!

神戸新聞杯には、「春シーズンに重賞またはクラシックのトライアルレースで2番人気以内に支持されたが3着以下に敗れた」経験を持つ馬が過去10年で毎年連対しているということがわかった。昨年は、1、2着馬がともにこの条件に該当する馬だっただけに、今年も該当する馬が出走するようであれば、注目してみるのも面白いかもしれない。


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