92() 小倉11R 小倉2歳ステークス(GⅢ) 1200m

 

小倉2歳ステークス タイトル

 

【過去10年のデータから(JRA)】

 

夏の小倉競馬を締めくくる激戦必至の2歳重賞!

「第32回 小倉2歳ステークス」

過去10年の小倉2歳Sで単勝1番人気の支持を集めた馬のうち、優勝を果たしたのはメイショウボーラー(2003年)、ブラウンワイルド(2010年)の2頭だけである。さらに、単勝オッズ1倍台の圧倒的な支持を得た馬は過去10年で4頭いたが、連対を果たしたのは前出のメイショウボーラーのみで、残る3頭はいずれも3着以下に敗れている。のちに大舞台で活躍する馬も数多く輩出しているレースだが、前評判の高さが好結果につながるとは限らないだけに、出走各馬の実績や将来性をじっくり見極めたいところだ。波乱含みの一戦を読み解くべく、今回は過去10年の成績をもとにレースの傾向を分析してみよう。

 

前走の条件と内容に注目!

過去10年の優勝馬10頭中6頭は、前走が「未勝利(新馬2走目以降を含む。2002年までは同一開催で勝ち上がるまで新馬に出走できた)」、3頭は前走が「オープン特別」だった。一方、前走が「新馬」だった馬のうち優勝を果たしたのは2004年のコスモヴァレンチのみで、好走率も前走が「未勝利」・「オープン特別」だった馬を下回っている。前走が「新馬」だった馬はやや評価を下げるべきだろう。


K1
 

前走が「新馬」だった馬のそのレースのコース別成績を見ると、前走が「小倉・芝1200m」だった馬は3着内率9.7とさらに苦戦していた。前走が「新馬」だった馬の場合、今回と同じコースを経験していても好走する確率が上がるわけではなく、むしろ過信禁物と言えそうだ。


K2
 

ちなみに、前走が「未勝利」だった馬についてそのレースの2着馬とのタイム差別成績を見ると、前走で2着馬に「0秒3以上」のタイム差をつけていた馬は、3着内率33.3とさらに優秀な成績をマークしていた。前走の「未勝利」を大きな着差で勝ち上がってきた馬にはぜひ注目してみたい。


K3
 

また、前走が「オープン特別」だった馬についてそのレースの着順別成績を見ると、そのレースで「4着以下」に敗れていた馬は好走例がなかった。既にオープンクラスのレースを経験している馬であっても、そのレースで上位に食い込めなかった馬は割り引くべきだろう。


K4
 

前走の“末脚”がポイント!

過去10年の優勝馬10頭中、2006年のアストンマーチャンを除く9頭は、前走で出走メンバー中「1位」の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしていた馬だった。一方、前走の上がり3ハロンタイム(推定)が出走メンバー中「4位以下」だった馬は、一頭も連対していない。前走内容を比較する際は、レース終盤の脚色にも注目したいところだ。


K5
 

外枠の馬が好走!

枠番別成績を見ると、「5~8枠」だった馬の好走率は、「1~4枠」だった馬のそれを大きく上回っていた。昨年も1着エピセアローム(7枠10番)、2着マコトリヴァーサル(7枠11番)、3着ハギノコメント(8枠13番)、4着ヴェアデイロス(8枠12番)と7~8枠の馬が上位を独占しているように、外枠の馬が好走しているレースである。今年も内めの枠を引いてしまった馬は、割り引きが必要かもしれない。


K6